はてブロ家のたのしい旅行 新婚地獄篇
執筆作業などもあり、更新が遅れてしまった。その間に更新した北コミ5の新製品等についてはBOOTHを参照していただきたい。
北海道COMITIA5(参加者、特にお会いできた方々お疲れ様でした)のために札幌へ。せっかくなのでその話を書こうと思う。
11/13。朝5:00という殺人的な出発時間のために3:30に起床し、4:00には帯広駅前へ。バス内は快適で、chikyunokiki『BALL』を聴きながらうとうとしていたら南千歳駅へ。特急に乗り換え、札幌駅。サークル入場までには時間があったため、先に中島公園の宿へと荷物を置き、北コミ会場へ。
北海道COMITIA5、いつもより小物/アクセサリー類のサークルが多い印象がありつつ、友達の奥方や妹などへの贈り物としていくつか買い、自分ではイラスト集、百合や少女漫画風の漫画などを買う。いつもよりは買い物できたと思うが、いつかゆっくりと回りたい。それはそれとしてスペースへと訪れてくださった皆様に重ねて感謝の念を。ありがとうございました。
閉会後はアフターに参加せず、友人M氏と音楽話をするためタワレコへ。リーガルリリー、小鳥美術館、市川紗椰といったCDを買い、その後喫茶店へ。ひたすら乃木坂ちゃんとSKEの話をした。帰ったら乃木坂ちゃんのドキュメンタリーを観なければと決意。
友人はDir en grey『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ______ [mode of 鬼葬]』札幌公演を観に行くというので別れ、夕食。無性に『みよしの』の餃子カレーが食べたくなったのでそうした。レギュラーだと小盛りのカレーに餃子が3個乗っているという、300円程度のB級ファストフードなのだが、どうにも癖になる味だ。たとえば道外から観光に来た人間に薦めるような、いかにも外行きの味というわけではまったくないのだが、ソウルフード感があり、よく世話になっている。
宿に戻ると、喫茶を兼ねたロビーで宿泊客たちが談笑していたため混ぜてもらう。普段はあまりそういうことをせず寝に帰るだけなのだが、妙に盛り上がってしまった。特に名前も知らない、方々から来た旅人たちと他愛のない話を交わす。そのうちアルコールも入り、ちょっとした酒盛りのようになった。ゲストハウスならでは、なのだろうか。不思議な感じだ。
就寝。
11/14。コーヒーとトーストの朝食、のち、待ち合わせ時間までロビーの主と化し他宿泊客と雑談をして過ごす。
昼は『魔法検定』シリーズでイラストを担当してくれたうたかたさんと合流。ランチはイタリアンの店でピザを頼むも若干重い。アニメイトや書店などを流しつつ、バイトの時間だというので別れる。しばらくは難しいかもしれないが、また共同作業をしたい、といった話をする。
夕刻。ピザが効いているのか、体調が今ひとつだったものの、とりあえずTSUTAYAレンタルをひやかし(郵送返却しようか迷った)、結局はいつも世話になっているオタク通り端のブックオフへ。セール棚CDを漁っているうちに気力も概ね回復し、BLUE TONICやモダンチョキチョキズなど地味に探していたアルバムを10枚ほど買う。
宿に帰ると再び酒盛り。食欲は戻りきっていなかったためコンビニの豚汁と味付ゆで卵で済まし、缶ビールをごちそうになる。名前も知らない人に「おかえり」を言われるのは繰り返しになるが不思議な感じだ。
就寝。
11/15。前日と概ね同じ朝。ファンキーで愛すべき名も知らぬ友人達に後ろ髪を引かれつつ、出発。縁があればどこかで逢うこともあるだろうか。
特に寄り道もせず、土産だけを買い南千歳の駅へ。少し早く着きすぎてしまい、イヤフォンで音楽を聴きながらただぼんやりと過ごす。昨日ブックオフに寄ったのだから一冊ぐらい暇つぶしの本でも買ってくれば良かったな、とこういう時になって思う。昼食はキオスクのサンドイッチ。
バスで帯広駅へ。最近はこういう時に木箱『hometown』をよく聴いている。駅からさらに乗り換え、自宅へ。入浴し、就寝。
以上、余りにざっと流して書いてしまったが、とても楽しい旅行になった。次もまた来札は北コミだろうか。楽しみだ。
はてブロえくすぷろーら
遅くなってしまったが、告知。
11/13(日)、ホテルさっぽろ芸文館で行われる北海道COMITIA5にサークル参加する。スペースは『J03』、サークル名は『Survival Sickness City』。新刊は魔法検定シリーズの完結編となる長編。とは言いつつ読みやすい長さで前後のつながりなども無いので気楽に手に取っていただければ幸い。よろしくお願いします。
フリーゲーム『箱庭えくすぷろーら』にドハマりする。
クォータービュー型ARPG、ということだが全体的には軽量化した聖剣伝説LOM、という印象がある。そのぐらい言って良い完成度。パロディ色など、ストーリーまで軽いのは好みが分かれるところだろうか。何より美麗なグラフィック(ちょっとDLsite.comのドットものエロゲみたいだ)とクセになる操作感が最高。やりこみ要素まであるということで、しばらくは取り憑かれることになりそうだ。
妹が遊びに来ていたので、コーヒーを淹れて録画してあった『シンフォニック・ゲーマーズ ~僕らを駆り立てる冒険の調べ~』を観る。ゲーム音楽のオーケストラアレンジ、というのはどうにもピンと来ないというか、そもそも僕はオーケストラ音楽が苦手なのだが、なんだかんだ楽しめた。どちらかといえば妹との思い出話に花が咲いたという方が強いからかもしれない。しかし『クロノトリガー』のアレンジなどは流石に涙腺を刺激された。こうして人は懐メロに堕ちるのだな、という感慨。
今日のアルバム感想はお休み。
はてブロ対戦の前夜
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」ということで答えてみる。
1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?
詩の置き場所として(その頃は名前も違った)。
2.ブログ名の由来を教えて!
3.自分のブログで一番オススメの記事
4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと
書き続けていたら意外なところから友達ができたり、あと純粋に日記をつける、という習慣が楽しいという感じ。
5.はてなブログに一言
なんだかんだで愛着のあるフォーマットです。これからも長く続いてくれますよう。
訳あって文字通りの自宅警備員として過ごしていた最近なのだが、家事手伝いとしてのスキルが上がったのを実感。ふと昔プレイした『プリンセスメーカー ゆめみる妖精』を思い出す。自分にとって特別な一作であり、予定されているというsteam配信が楽しみだ。
steamといえば久しぶりにいくつかゲームを購入する。愛着がある『海腹川背』シリーズ3本と、妹に薦められていたレトロ風ベルトスクロールアクション『ファントムブレイカー:バトルグラウンド』、気になっていたデジタルボードゲーム『100% Orange Juice』といったあたり。気軽にプレイできる、キャラの可愛い作品を購入できてかなり嬉しい。
録画してあった『京都音楽博覧会2016』特番を観る。くるりってこんな良かったか、と再確認させられる。オーケストラと共演した「ブレーメン」が特に良かった。もうちょっと聴きたい曲はあったものの、コラボなどもきちんと観られたし概ね満足だ。
今日のCD。
The Best Of Bill Evans On Verve
- アーティスト: Bill Evans
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2004/03/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
Bill Evans『The Best of Bill Evans on Verve』
アメリカのピアニストによるVerveに残した録音をまとめたベスト・アルバム。1995年発表。彼のような偉人に対して僕のような人間が何をいまさら、と気後れしてしまいそうなのだが、あまり言及されにくい(彼にしては、だが)Verve期の録音であるということ、ベスト・アルバムであること、何よりジャケットがクール、なので取り上げてみた。いちどは(おそらく飲食店などで)誰もが意識・無意識的に耳にしたことがあるであろう彼のピアノだが、とかくリリカルといった形容がされがちだ。しかし、(故・中山康樹氏の言葉を借りるならば)Bill Evansというのは『格好良い』ピアノを弾く人であり、それは生涯通してそうなのだが、特にVerve移籍後の音源にはそれが伝わりやすいよう残されている、と思う。決して懐メロ的アーティストというわけではなく、かように今様なジャケットと、それに負けないだけの内容で聴くことができる。INO hidefumiなども大いに影響を受けたであろう「Love Theme from Spartacus」や、誰もが知っているテーマが楽しい「Santa Claus is Coming to Town」、定番と言って良い「On Green Dolphin Street」、「Someday My Prince Will Come」、「Autumn Leaves」といった楽曲など、ピアノ・トリオのイメージが強い彼の様々な編成の録音が楽しめる、安価でありながら贅沢な名編集盤、だろう。ジャズの廉価コンピレーションはそれこそ懐メロ的というか、手元に置いておきたくなるようなものが少ないのだが、今作に関してはアート・ディレクションも素晴らしい仕事をしている。とかく『アルバム単位で聴け』と言われがちなジャズの世界だが、たとえば入り口はこんなCDからでも良いのじゃないかと、僕なんかは思う。
よりディープに彼のことを知りたい、というようになればこの2冊がお薦めだが、現在は絶版らしい。氏の評論では『マイルスを聴け!』がより有名だが、こちらも負けていないというか、読ませ、聴かせる力のある名著だと思う。少々、というか分厚いが、カタログ本なので分量はそこまでではないし、文章も読みやすくシンプル。中古書店や図書館などで見かけたなら迷わず手に取ると良い。
世界にははてブロしかない
ここのところの私事でだいぶ間が空いてしまった。
今週のテーマ『買い物』ということで書いてみる。最近、ストレス発散の買い物がひどい。いきなり500円前後のCDを20枚ほど勢いで買い込んだりする。満足感はあるのだが、どこかで歯止めをかけなければ。
それどこ大賞「買い物」
11/13(日) ホテル札幌芸文館にて行われる『北海道COMITIA5』にサークル『Survival Sickness City』として参加する。サークルスペースは『J03』。予告通り、『おわらない、e.p. 甲種魔法取扱者』を持って行く、予定だ。(現在制作中)
(表紙画像)
映画『アイドルの涙 Documentary of SKE48』を観る。48Gのドキュメンタリはこういつも、胸をぎゅっと締め付けてくるものが多く、体力を使うのだが、それでも観て良かったな、と思う。後半の駆け足が勿体ない、とは思ったが、Team KIIの「おまたせSet list」をはじめ、いくつも見所のあるいい作品だった。
アイドルつながり、というわけでもないのだが、平尾アウリの漫画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を読む。絵柄からもっとシリアスな話かと思っていたのだがわりあいシュールギャグ、かつ柔らかい百合風味の漫画で楽しい。何より作者によるアイドル文化への理解というか、もっとぶっちゃけると『オタクにはアイドルがこう見えている』という描き方が完璧すぎる。いい漫画だ。
欅坂46主演『徳山大五郎を誰が殺したか?』を最後まで鑑賞する。最高、としか言いようがなく、内容に触れるとどうしてもネタバレがひどくなってしまう。てちの最高さは「サイレントマジョリティー」PVの時点で感じていたが、ベリカ、ベリサ、ねるといったメンバーにもかなり惹かれた。
映画『ハーモニー』を観る。賛否両論の激しい作品だが、支持したい。言いたいことが無いわけではないが(特に主題歌は酷い)、とにかくミァハ役の上田麗奈を中心に役者の演技に圧倒された。
今日のCD。
Emiko & KiriSute Gomen『Syohatto』
フランスのバンドによる1stアルバム。2015年発表。これは強烈。三味線(三線)、エレキギター、ドラム、女性ヴォーカルという編成で日本の民謡や歌謡曲をポストパンク調にアレンジして聴かせるアルバム。という時点で大概なのだが、そのセンスの良さ、特にユーモアに関しては満点をあげたい。『笑点』のテーマで幕を開け、「おてもやん」、「嵐を呼ぶ男」、「会津磐梯山」、「ずいずいずっころばし」といったお馴染みのナンバーをひょうひょうとカバーしていく。ヴィジュアル面も含め、日本では描けないジャパンクールを体現するユニークなバンド、なのではないだろうか。ユニーク。
ライブも最高。
はてブロ 未来派 No.9
今週のテーマ?が『買い物』ということで書いてみる。ふと思い立ち、おそらく一時的に絶版であろう、ネットでは見かけないイラスト集を地方の本屋であればもしかしたら、と探しに出かけるついでに中古屋でCDなどを物色してきたのだが、これが面白いくらいに見つからず、歩き回って足も痛く(棒のよう、という表現はこういうときに使うのだと実感した)、徒労感が極まった辺りで「何か買わないと帰れない」という謎の使命感により4500円ぐらいするCDを衝動買いしかけたりと色々あったのだが、最終的には帰宅後に駿河屋のサイトでタイムセールをやっていたのでリストを眺めて22枚ほどCDを注文した。納得がいかない気がしなくもないのだが、とにかく届くのを楽しみにしておこうと思う。
それどこ大賞「買い物」
数年ぶりに『Sugar+Spice!』をプレイし始める。なんとなく初回はミャンマーのルートに入ることになりそうだ。今作の魅力を語り始めると止まらなくなってしまいそうなのだが、短編至上主義の僕が『いつまでもこの世界観にひたっていたい』と思える数少ない作品、というのが一番大きいかもしれない。
唐突に妹がドラムを始めたい、と言い出したのでスティックや教則本を買いに行ったり、試しにスタジオに入ってみたりした。そう遠くない未来に妹とバンドが組めるかも、と考えるのは楽しい。自分もきちんと練習しなければ。
今日のアルバム。
日本のバンドによる20枚目のアルバム。2016年発表。とにかく圧倒される作品だ。前作『或いはアナーキー』から続く狂騒的なテンションはさらに持ち上がり、『Mona Lisa OVERDRIVE』以前のノイズ・コントロールを再び用いるようになった結果、これまでのキャリアを総決算するようでいて、最も勢いのある作品になった、ように思う。長いディスコグラフィの中で、どれを聴けば良いのかという質問に対して「最新作」と返せるこのバンドみたいな例は本当にごくわずかだが、今回はあらゆる人間を納得どころか驚かせるだけの力を持って迫ってくる。芯はぶれていないのに最高を更新し続ける、本当に化け物みたいなバンドだとしか言いようがない。文句なしの名盤。
君のはてブロは。
今週のお題「プレゼントしたい本」ということで書いてみる。先日、ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』(訳:野崎歓)を贈り物とした。気を遣わないプレゼントとして文庫本と廉価CDは優秀なのでよく使っている。何より、選ぶのが楽しい。
映画『君の名は。』を観る。十二分に楽しめたが、良い映画なのか、とか好きか、と言われると難しい。とてもインスタントな快楽を得たような気分であり、けれど今作はそれでいい、ようにも思う。どうしても色々と考えてしまうが、決して否定はしない、といったところ。
今日のCD。
chikyunokiki『Layer』
日本のバンドによる1stアルバムとリミックス盤を合わせたもの。2013年発表。先日購入した新譜に衝撃を受け、慌ててこちらも購入したのだが、良かった。初のフル・アルバムということでまだ試行錯誤の痕跡が残っていたり、もっと単純に3年前の最新、を感じさせるようなところであったり、荒削りではあるのだが、それでもやはり面白い。ジャケットから想起するようなパルス/ノイズの扱いだとか、「ひきかえる」のような青臭い、と言っても良いうたものエモ・ロックは今作ならではのものであろうし、この時点で十二分にユニークだ。2ndでも多いと感じたインストの比率はさらに多く、Remix盤(こちらもすばらしく、単品でも売れたであろうクオリティ)が同梱されているように、実験的な素材、としても(決して悪い意味では無く)刺激的なのだと感じた。全体的に、やはりお薦めするのは次作『BALL』(タワレコ限定ではあるが)になるのだが、今作もユニークであって面白く、見かけたら買えば良い(たとえば、リミキサーに気になる名前があるとかでも)し、バンドの、次作の副読本としてもより深い理解を引き出してくれ、単純に音そのものが思索向きのものでもある。良作。
病める無限のはてブロの世界
思うところがあり、自分を見つめ直していた。結果的にはライムスター「ONCE AGAIN」ばりにやっていくしかない、という結論で、これからも弱いなりに生きていきたいと思う。
前述の通り、少し意識してラップを聴いている。単純に、ダンス・ミュージックとして格好良い、ということもあるし、ラップのメッセージ性がようやくしっくり来るようになってきた、とも。シャカゾンビなど懐かしいな、と思うし、この機会にと初めて聴いたBUDDHA BRANDは今聴いてもクールだと思う。R-指定が「格好良いラップを聴いていると自分も強くなれたような気がしていた」とインタビューでよく言っているが、わかる、気がする。
今週のお題「秋の味覚」ということで書いてみる。梨が好きかな。
今日のCD。
chikyunokiki『BALL』
日本のバンドによる2ndアルバム。2016年発表。彼らのことはROTH BART BARONとのスプリット・ツアーで知ったのだが、衝撃だった。遅れて音源の方も購入したが、これも凄い。確実にポストロック~マスロック経由でありながら近年のJazz The New Chapter的なファンクネスを感じさせる演奏と、決して上手いとは言えないながらもジャパニーズ・エモの歴史を感じさせるヴォーカル/詞。ポストChris Dave(と、もう、言い切ってしまおう)のJ-POP表現としてはceroのアプローチの裏側を行くもの、という表現も出来るだろう。ラッパーのMC松島を客演に呼ぶなどの柔軟さも備え、十二分に名盤ではあるものの、これからさらに進化し注目されるであろうバンドだ。タワレコ限定、と少しばかり入手に難ありだが、お薦め。