虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

世界にははてブロしかない

このところの私事でだいぶ間が空いてしまった。

週のテーマ『買い物』ということで書いてみる。最近、ストレス発散の買い物がひどい。いきなり500円前後のCDを20枚ほど勢いで買い込んだりする。満足感はあるのだが、どこかで歯止めをかけなければ。

それどこ大賞「買い物」
それどこ大賞「買い物」バナー

11/13(日) ホテル札幌芸文館にて行われる『北海道COMITIA5』にサークル『Survival Sickness City』として参加する。サークルスペースは『J03』。予告通り、『おわらない、e.p. 甲種魔法取扱者』を持って行く、予定だ。(現在制作中)

f:id:conspiracy:20161014041326p:plain

(表紙画像)

画『アイドルの涙 Documentary of SKE48』を観る。48Gのドキュメンタリはこういつも、胸をぎゅっと締め付けてくるものが多く、体力を使うのだが、それでも観て良かったな、と思う。後半の駆け足が勿体ない、とは思ったが、Team KIIの「おまたせSet list」をはじめ、いくつも見所のあるいい作品だった。

イドルつながり、というわけでもないのだが、平尾アウリの漫画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を読む。絵柄からもっとシリアスな話かと思っていたのだがわりあいシュールギャグ、かつ柔らかい百合風味の漫画で楽しい。何より作者によるアイドル文化への理解というか、もっとぶっちゃけると『オタクにはアイドルがこう見えている』という描き方が完璧すぎる。いい漫画だ。

坂46主演『徳山大五郎を誰が殺したか?』を最後まで鑑賞する。最高、としか言いようがなく、内容に触れるとどうしてもネタバレがひどくなってしまう。てちの最高さは「サイレントマジョリティー」PVの時点で感じていたが、ベリカ、ベリサ、ねるといったメンバーにもかなり惹かれた。

画『ハーモニー』を観る。賛否両論の激しい作品だが、支持したい。言いたいことが無いわけではないが(特に主題歌は酷い)、とにかくミァハ役の上田麗奈を中心に役者の演技に圧倒された。

日のCD。

Emiko & KiriSute Gomen『Syohatto』

フランスのバンドによる1stアルバム。2015年発表。これは強烈。三味線(三線)、エレキギター、ドラム、女性ヴォーカルという編成で日本の民謡や歌謡曲をポストパンク調にアレンジして聴かせるアルバム。という時点で大概なのだが、そのセンスの良さ、特にユーモアに関しては満点をあげたい。『笑点』のテーマで幕を開け、「おてもやん」、「嵐を呼ぶ男」、「会津磐梯山」、「ずいずいずっころばし」といったお馴染みのナンバーをひょうひょうとカバーしていく。ヴィジュアル面も含め、日本では描けないジャパンクールを体現するユニークなバンド、なのではないだろうか。ユニーク。

www.youtube.com

ライブも最高。

はてブロ 未来派 No.9

週のテーマ?が『買い物』ということで書いてみる。ふと思い立ち、おそらく一時的に絶版であろう、ネットでは見かけないイラスト集を地方の本屋であればもしかしたら、と探しに出かけるついでに中古屋でCDなどを物色してきたのだが、これが面白いくらいに見つからず、歩き回って足も痛く(棒のよう、という表現はこういうときに使うのだと実感した)、徒労感が極まった辺りで「何か買わないと帰れない」という謎の使命感により4500円ぐらいするCDを衝動買いしかけたりと色々あったのだが、最終的には帰宅後に駿河屋のサイトでタイムセールをやっていたのでリストを眺めて22枚ほどCDを注文した。納得がいかない気がしなくもないのだが、とにかく届くのを楽しみにしておこうと思う。

それどこ大賞「買い物」
それどこ大賞「買い物」バナー

年ぶりに『Sugar+Spice!』をプレイし始める。なんとなく初回はミャンマーのルートに入ることになりそうだ。今作の魅力を語り始めると止まらなくなってしまいそうなのだが、短編至上主義の僕が『いつまでもこの世界観にひたっていたい』と思える数少ない作品、というのが一番大きいかもしれない。

突に妹がドラムを始めたい、と言い出したのでスティックや教則本を買いに行ったり、試しにスタジオに入ってみたりした。そう遠くない未来に妹とバンドが組めるかも、と考えるのは楽しい。自分もきちんと練習しなければ。

日のアルバム。

アトム 未来派 No.9(通常盤CD)

アトム 未来派 No.9(通常盤CD)

 

BUCK-TICK『アトム 未来派 No.9』

日本のバンドによる20枚目のアルバム。2016年発表。とにかく圧倒される作品だ。前作『或いはアナーキー』から続く狂騒的なテンションはさらに持ち上がり、『Mona Lisa OVERDRIVE』以前のノイズ・コントロールを再び用いるようになった結果、これまでのキャリアを総決算するようでいて、最も勢いのある作品になった、ように思う。長いディスコグラフィの中で、どれを聴けば良いのかという質問に対して「最新作」と返せるこのバンドみたいな例は本当にごくわずかだが、今回はあらゆる人間を納得どころか驚かせるだけの力を持って迫ってくる。芯はぶれていないのに最高を更新し続ける、本当に化け物みたいなバンドだとしか言いようがない。文句なしの名盤。

www.youtube.com

君のはてブロは。

週のお題「プレゼントしたい本」ということで書いてみる。先日、ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』(訳:野崎歓)を贈り物とした。気を遣わないプレゼントとして文庫本と廉価CDは優秀なのでよく使っている。何より、選ぶのが楽しい。

画『君の名は。』を観る。十二分に楽しめたが、良い映画なのか、とか好きか、と言われると難しい。とてもインスタントな快楽を得たような気分であり、けれど今作はそれでいい、ようにも思う。どうしても色々と考えてしまうが、決して否定はしない、といったところ。

日のCD。

Layer

Layer

 

chikyunokiki『Layer』

日本のバンドによる1stアルバムとリミックス盤を合わせたもの。2013年発表。先日購入した新譜に衝撃を受け、慌ててこちらも購入したのだが、良かった。初のフル・アルバムということでまだ試行錯誤の痕跡が残っていたり、もっと単純に3年前の最新、を感じさせるようなところであったり、荒削りではあるのだが、それでもやはり面白い。ジャケットから想起するようなパルス/ノイズの扱いだとか、「ひきかえる」のような青臭い、と言っても良いうたものエモ・ロックは今作ならではのものであろうし、この時点で十二分にユニークだ。2ndでも多いと感じたインストの比率はさらに多く、Remix盤(こちらもすばらしく、単品でも売れたであろうクオリティ)が同梱されているように、実験的な素材、としても(決して悪い意味では無く)刺激的なのだと感じた。全体的に、やはりお薦めするのは次作『BALL』(タワレコ限定ではあるが)になるのだが、今作もユニークであって面白く、見かけたら買えば良い(たとえば、リミキサーに気になる名前があるとかでも)し、バンドの、次作の副読本としてもより深い理解を引き出してくれ、単純に音そのものが思索向きのものでもある。良作。

www.youtube.com

病める無限のはてブロの世界

うところがあり、自分を見つめ直していた。結果的にはライムスター「ONCE AGAIN」ばりにやっていくしかない、という結論で、これからも弱いなりに生きていきたいと思う。

www.youtube.com

述の通り、少し意識してラップを聴いている。単純に、ダンス・ミュージックとして格好良い、ということもあるし、ラップのメッセージ性がようやくしっくり来るようになってきた、とも。シャカゾンビなど懐かしいな、と思うし、この機会にと初めて聴いたBUDDHA BRANDは今聴いてもクールだと思う。R-指定が「格好良いラップを聴いていると自分も強くなれたような気がしていた」とインタビューでよく言っているが、わかる、気がする。

週のお題「秋の味覚」ということで書いてみる。梨が好きかな。

日のCD。

f:id:conspiracy:20160527164755j:plain

chikyunokiki『BALL』

日本のバンドによる2ndアルバム。2016年発表。彼らのことはROTH BART BARONとのスプリット・ツアーで知ったのだが、衝撃だった。遅れて音源の方も購入したが、これも凄い。確実にポストロック~マスロック経由でありながら近年のJazz The New Chapter的なファンクネスを感じさせる演奏と、決して上手いとは言えないながらもジャパニーズ・エモの歴史を感じさせるヴォーカル/詞。ポストChris Dave(と、もう、言い切ってしまおう)のJ-POP表現としてはceroのアプローチの裏側を行くもの、という表現も出来るだろう。ラッパーのMC松島を客演に呼ぶなどの柔軟さも備え、十二分に名盤ではあるものの、これからさらに進化し注目されるであろうバンドだ。タワレコ限定、と少しばかり入手に難ありだが、お薦め。

www.youtube.com

Hateblo Regions

週のお題「防災の日」とのことだが、地元は今まさに渦中だ。一刻も早い復旧を祈る。

『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rd LIVE シンデレラの舞踏会 Power of Smile』BD-BOXが到着。かなりの物量のため、すべてはまだ観られていないのだが、素晴らしい内容というか、明らかに前回と比べて金のかかり方が違う(生臭い話ではあるが)。新しく参加したメンバやお久しぶりの方を含めとても麗しく、改めて己れの女性声優への信仰を確かめた気分だ。

www.youtube.com

しぶりにコンシューマで気になるゲームが。

social.gust.co.jp

しかし最終的には『こういう絵柄のエロゲが出てくれたらなあ』に着地した時点でお里が知れるというものだ。そしてそれはInnocent Greyの『Flowers』が18禁になればすべて解決する、というところにまで思いが巡りもやもや。

日のCD。

A Floating Place by Stella Lee Jones (2011-05-03)

A Floating Place by Stella Lee Jones (2011-05-03)

 

STELLA LEE JONES『A FLOATING PLACE』

日本のバンドによる1stアルバム。2011年発表。あえて分類するのならプログレなのだと思うのだが、しかしジャズ・ロックだとかフュージョン/クロスオーバーだとかそういったものでもあり、何物かのようでいて何物でもない、ユニークな表現を切り開いたアルバムだと思う。テクニカルではあるものの人懐こく、ユーモアやダイナミズム、優美さなどあらゆる魅力的な要素が詰まっていながら陳腐な虚仮威しにならないのが本当に凄い。最近聴いた中で一番の衝撃かもしれない。入手しづらくなっていたり、2ndのレコーディングに資金面で難航していたりと、あまりの評価の低さが残念でならない。いま日本で最もプログレッシヴなバンド(、のひとつ)だろう。

www.youtube.com

はてブロなんて信じていない僕らのために

人賞の投稿用原稿に追われながらも、北海道COMITIA5に申し込む。特に問題がなく進行すれば11/13には『おわらない、e.p. -甲種魔法取扱者-』を出せる予定だ。

JUDE『DRACULA SODA』を観る。僕が唯一観たベンジーのライブ・ツアーを記録したものだ。多くの人にとってベンジーといえばやはりブランキーなのだろうが、個人的には断然JUDEに思い入れがある。特に『ZHIVAGO』は名盤だと思っているし一番聴いたアルバムなので、当時このツアーで地元に来てくれたのは嬉しかったし、慌ててチケットを取った。あの狭いライブハウスで観た90分は宝物だ(短い、とは思ったが……)。今となってはあまり言及されることはないが、本当にいいバンドだったと思う。

cero special program"Outdoors"を観る。友人がハマっていたので録画して観たのだが、なるほど、不思議なバンドだ。あまり自分でハマりこむということは無さそうだが、面白く感じた。

Toots Thielemans。この世代では仕方ないか、という気はする。僕が言うまでもなく素晴らしいプレイヤーだった。普段あまり言及しないのだが、『Ne Me Quitte Pas』や『Live In The Netherlands』といった80年代の作品をよく聴いた。柔らかく美しい音色でありながら緊張感を失わない演奏。お薦めだ。

日のCDズ。

f:id:conspiracy:20160819012315j:plain f:id:conspiracy:20160819012250j:plain
Chima『冬のおはなし』、『夏のおはなし』

札幌在住のSSWによるミニアルバム。『冬のおはなし』が2015年、『夏のおはなし』は2016年発表。『冬のおはなし』は西村サトシ、『夏のおはなし』はSAyA、と木箱(kibaco)の二人がそれぞれの盤をプロデュースしている。元々、多重録音へとアプローチしていたらしいのだが、木箱が関わることによってもともと持っていたサウンドのカラフルさがいや増し、音源として聴き応えのあるものになっている。『冬のおはなし』はエレクトロニカ的、『夏のおはなし』はよりSSW的な側面をサポートするようなアプローチが取られており、それぞれ違った、魅力的な世界観を描き出すことに成功している。カラフルでありながらケバくない、季節の清涼剤としてお薦めの2枚。


Chima「HIKOUSEN」

www.youtube.com

はてブロ・ライズ

f:id:conspiracy:20160815000513j:plain

Chima x SAyA(木箱)の二人旅、というライブに参加する。SAyAはピアノ、Chimaはギターのそれぞれ弾き語りという形だったが、どちらも素晴らしかった。個人的に好きだった木箱の曲が聴けたのも嬉しかったが、何より今回はChimaが収穫。シンプルなギター弾き語りながら強烈に自分の音楽を持った人間。『呼吸を舐めてる奴の音楽は聴けない』みたいなことを昔七尾旅人が言っていた気がするが、まさにそれというか、独特な声とギター。スタジオ・アルバムのディレクションに木箱の二人を起用するなど、楽曲の中に飽きさせないアイデアもある。一発でファンになってしまった。

SMAPの曲をカラオケで歌ったりしつつ、やっぱり僕はSMAPのことが好きだったんだなと今更ながら悲しく思う。なんだかんだで一番多感な時期に『SMAPxSMAP』を死ぬほど観ていた、というのはその後の自分にも繋がっていく、ように思う。

家の方の公式tumblrに作品一覧のページを追加した。まだ簡素なつくりではあるが、表紙と試読、購入先が載っている。少しでも興味を持っていただければこの機会に触れてみてもらいたい。どれも自信作だと言い切れる作品ばかりなので。

日のアルバム。

FARAWAY SO CLOSE

FARAWAY SO CLOSE

 

Muddy Apes『FARAWAY SO CLOSE』

日本のロックバンドによる3枚目のアルバム。2016年発表。『スケールの大きなロックンロール』といえば今年も様々な名盤が世に出ているが(先日のGreenleafだけではなく、Dizzy Mizz Lizzy人間椅子の新譜もそうだろう)、個人的には大本命と言えるのがこの作品だ。メンバーの豪華さ(適当に調べていただきたい)もさることながら、サイドワークだと感じさせない、というか、そうであることが勿体ないと思わされる極上のオルタナティヴ・ロックンロール。メンバーそれぞれのバンド、ソロからの影響がいい形で発現しており、(繰り返しになるが)もはやサイドワークではないバンドマジックとグルーヴがただただシンプルなロックに帰結していく。逆に言うのなら、その円熟のグルーヴを肩の力を抜いて描き出せるのがこのバンドの強みなのかもしれない。広くお薦めできる、『ロックの名盤』。

www.youtube.com