虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

ローラ対パワーマン、はてブロゴーラウンド組第一回戦

タヤディスカス定期報告。加山雄三『Electric Guitar Tunes』、ザ・スウィング・ウエスト『ジョンガラ・ビート and more』。どちらもエレキ・サウンドもの。もともと好きではあるのだが、改めて今聴くと何周かしておしゃれなものに聞こえてくるから不思議だ。スパイダースの時にも同じことを言ったような気がするが。そしていい加減、送られてくるCDをきちんと聴き込めなくなってきたので今回の返却を以て一旦ディスカスを休止しようと思う。

んじょう山羊『地下コロシアム敗北! 女拳士、騎士、喧嘩屋少女』を読む。ジュブナイルポルノだのエロライトノベルだのといわれている類いの作品であり、概ね内容もタイトル通りだ。とはいえ、凌辱/調教によって快楽に身を堕としていく様を読みながら想起したのは先日芥川賞を受賞した羽田圭介の『メタモルフォシス』(受賞作ではないが)だったりした。文学だからエラい。或いは、市井のエロにこそ本来の意味で高い文学性が宿る。という話ではない。等しく平等、だろう。『メタモルフォシス』がエピックでありアクチュアルだったのは『男性』が『お客様気分』でSM(マゾ側)に手を出しえらい目に遭う。という部分がそのまま性的強者としての男性性、の象徴であり、その驕りを砕きイチからの目線に戻す(そうとする)意図があったわけで、その視点を見失うと(良くも悪くも、とは言えるかもしれないが)ただのポルノになってしまう。それでも面白いのが『メタモルフォシス』の凄さ。でもあるのだが。

い切ってはてなダイアリーの更新を止めることにする。言い訳としてポピュラーなものになってしまうが、『更新のための更新』になってしまったのと、すでにメモ帳扱いだったため。たまに昔の文章を読むと青臭くはあるが、それはそれで今はもう書かないものが並んでいて味わい深い。改めて振り返ると始めたのがちょうど10年前の今頃だったらしく、終盤はただのコピペだったとはいえ、飽きやすい自分にしては10年も続いたのを褒めてあげたいな、と思う。