虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

無題

2012/07/28、フジロックにてTHE SPECIALSの本編終了後、Terry Hallは「Love, Love.」とつぶやくように声にしてステージを後にした。

世の中がかなしい。気の滅入るようなことばかりだ。誰が悪いのか、きっと誰もが、僕もあなたも、どこかでだれかがだれかとだれかを糾弾せずにいられない。

僕は怒る。怒りたくなることが、ある。誰だってきっとそうだろう。同じように、泣きたくなることもある。笑うこともあるだろう、それがきっとポジティブなもの、だけに止まらずとも。

僕は踊るのが好きだ。音楽を流しながら、軽く踊るのが好きだ。何かを忘れさせてくれる、ことはない。ただ、悲しみの中で踊るのが好きだ。

世の中がかなしい。けれど、生きなければならない、と思う。誰がここを読んでいるかはわからないが、生きていてほしいと、思う。

世の中はかなしいけれど、殺してはならない、とも思う。これを読む誰かが、誰かの何かが、殺してほしくはない。

Love,Love.