虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロトルネエド

ろいろあった。

週のお題「カバンの中身」ということで書いてみる。誰と会ったときでもすぐに遊べるよう、カードゲーム『ラブレター』を忍ばせてあるのだが、未だに役に立ったことが一度もなくて悲しい。

題「わたしの春うた」ということで書いてみる。住んでいる場所が北だということもあり、あまり春だからどうこうということはないのだが、堂島孝平の「スプリング スプリンガー 〜春に跳ぶ人〜」という曲はとにかく好きだった。堂島孝平自身はいつでも才能ある人だが、特にGo Go King Recordersがバックだった時代は無敵だと思う。

人に誘われるまま、クトゥルフ神話TRPGのセッションに探索者として参加した。15年ぐらい前にプレイしたきりだと思うのだが、とてもいいセッションになり大満足。参加者全員の健闘もあり、クトゥルフにしては爽やかなエンディングだったのだが、いかにもホラーといった感の後味の悪い話も今後やっていきたい。

ワ・フリークビート『Private World』を最後まで読む。最終巻のみネットでも有料だが、それ以外の話はすべて無料で読めるので楽してみてほしい。いい年した大人と音楽って何だろう、というテーマにまっすぐ向き合った名作。作中で出てくる音楽もいまなら(定額)聴き放題サービスで簡単に聴けてしまうし、お薦めだ。

クターンノベルズ(小説家になろうの18禁コーナー)で見かけた、『暗殺教団の長になったから異世界の鬱展開なんて全部ぶっ壊すわ。』という小説が面白い。大げさに言ってしまうと藤田和日郎meets桜井光、をライトノベルでやったような、けれんの効きすぎた勧善懲悪もの。序盤からなかなかに面白いのだが、特に『蛇王降臨編』ぐらいから一気に面白くなるので気になったら読んでみて欲しい(章立ては細かいが、そこまでの分量でもない)。18禁であるところのゴア要素はライトノベルに収まる範疇であろうし、お薦めだ。

日のCD。

CHANCHIKI TORNADE-1st tornade for flying around the world-

CHANCHIKI TORNADE-1st tornade for flying around the world-

 

チャンチキトルネエド『CHANCHIKI TORNADE -1st tornade for flying around the world-』

日本のバンドによる現在唯一のアルバム。2009年発表。このバンド名で、後に『あまちゃん』劇伴に参加することになる、といった辺りでだいたい音の予想がつくというか、要はチンドン・ブラスだ。しかし篠田昌已〜ソウル・フラワーとは微妙に肌触りの違う、どちらかといえばクストリッツァ監督映画なんかに通ずるジプシー・ブラス色も強い。押し引きこそきちんとしているものの、とにかくパワフルで、最早『ブラスのスラッシュメタル』なんじゃないかとすら思わされる瞬間も。吹奏楽愛好家から、プログレ系ブラス・ロック趣味、騒々しい音楽なら何でも、というひとにまで幅広く薦められるのではないだろうか。名盤。

 

ニシヘヒガシヘ

ニシヘヒガシヘ

 

本田祐也『ニシヘヒガシヘ チャンチキトルネエドの活動と、本田祐也が生きた、ある劇場的時間の録音記録 1994~2004』

日本の作曲家によるフィールド・レコーディングを中心としたアルバム。2005年発表。というわけでこちらはチャンチキトルネエドを結成/先導した本田祐也の生前の録音を集めたもの。チャンチキトルネエド名義とは楽曲のいくつかが被りつつ、フィールド・レコーディングということで場の喧騒もにぎやかに、とにかく生々しい演奏が収められている。本田祐也という人は畑としては現代音楽に近かったらしく、そういった録音もあるが、当人はあまりアカデミックなものに寄りかかることをよしとしなかったらしく、作曲を含めてあくまでポップな表現として描かれている。前述のスタジオ盤と比べると単純に音が悪い、と言ってしまうこともできるため、好みではあると思うが、2枚で1セットだと思って聴いてみて欲しい。こちらも名盤。

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