虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

Hateblo Is A Minestrone

週のお題「芸術の秋」ということで書いてみる。とはいえ、秋だから何かをする、というのでもなく創作はしているし、そもそも僕が住んでいる地域では秋、というような気候はすぐに過ぎ去ってしまい、もう冬だ。あっという間に新年を迎える前に、書きかけの原稿、連載2本(片方は新、もう片方は再開)の準備をとっととしなければ。

海道COMITIA7に参加してきた。以下簡単に旅行記的なものを。

前日から札幌へ。運悪く友人がつかまらなかったため、ひとりでレコード店を回る。とはいえ、いまは棚にLPを増やせる余裕もあまりないし、取り回しの点からCDを買おうと思っていたのだが、いまはアナログ全盛であり、本当に文字通りの『レコード屋』ばかりでCDはおまけの棚、といった様子。いつかはCDも、いまのアナログのようになるのだろうか、そうだといいなと思いつつ、3枚ほど買い、4丁目のTSUTAYAでCDを30枚ほど借りた。今度は7インチでも探しに来ようかと思う。

当日。

後からサークル名の誤字に気づき赤面。ともあれ、友人や友人の友人を訪ねたり訪ねていただいたり、一般参加の方とのトークに花が咲いたりととても楽しいイベント参加となった。少しずつ北海道COMITIA内でのつながりも出来てきたし、続けてみるものだな、とつくづく思う。ありがとうございました。

イベント後は友人のM本君とお茶しながら音楽談義。最近すっかりハマっている札幌のオルタナ・シーンからアイドル、ヴィジュアル系などさまざまなジャンルに話が飛び、とても楽しい時間を過ごした。ダブってしまったCDを譲ってくれる、ということで、ゴス・ヴィジュアル系を中心にいろいろいただいた。もらうばかりでは申し訳ないので手元にあったクリームパンを渡す。いつも見かける度に買ってしまうスカパラの『FULL-TENSION BEATERS』を今度渡そうと決意する。先日三枚目の同アルバムが手元からうちのギターB氏に渡っていったばかりだが。

参加したイベント、旅行のなかでも特別に楽しいものになった。新刊に関しては通販やダウンロード販売も始まっているので、来られなかったという方もチェックしてみて欲しい。よろしくお願いします。

survivalsickness.booth.pm

日のアルバム。

Witchy Feelin'

Witchy Feelin'

 

Savoy Brown『Witchy Feelin'』

イギリスのバンドによる44枚目(おそらく)のアルバム。2017年発表。これは凄い。どう凄いかはまず、画像を見てもらえば一発でわかるのではないだろうか。結成50年を超える(ストーンズと同世代!)バンドがこのデス・メタルもかくやというジャケで2017年に新譜を出している。それだけでも僕としては尊敬してしまうのだが、サウンド面もなかなか。確かに、この壮絶なジャケに対して、音そのものは最早定番を過ぎて化石に近づきつつあるブルース・ロックなのだが、現代的な音像となるほど英国、というセンスは2017年の新譜として通用するし、何周もリバイバルを経た結果、『現代のブルース』としてクールなもの、に仕上がっているのではないだろうか。単純に、ロックのカッコ良さ、のスタンダードであろうし、半世紀を生きるロックの、ブルースの無冠の帝王が今なお存在感をもって新譜を出し、現役のバンドとして若手と渡り合っている。それが純粋にサウンドによるもの、とは言い切れないのかもしれないが、感動してしまった。お薦め。

www.youtube.com