虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロ・オートマタ

ってしまった。まさかの申し込み忘れ。というわけで、北海道COMITIA7にはサークル参加することができなくなってしまった。というか、一般でも参加が怪しいため、次回、下半期の創作は何かしらネットで行うことになりそうだ。『狐の嫁入り』、並びに『CONSSOME CUBE Vol.02』を期待していただいている皆様にはもうしばらくお待ちいただきたい。すみません。

子書籍を用いて少しずつ読書に復帰中。手島史詞『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? (3)』を読了。結局この人は『影執事マルク』が面白さのピークだったのでは、という思いを打ち消して余りある名シリーズになってきた。これまでの総決算でありながら、『影執事マルク』のような露骨な借り物感もなく、伝えたい物事が自分の言葉で、なおかつ高い次元でエンタメとして結実している。追いかけてきて良かった、と思えるような作品だ。

しぶりにTSUTAYAの郵送レンタルに手を出す。とはいうものの、あまり借りたいCDが多いわけでもないので、目的のものを借りたらさっとまた退会しようかと思っているが。

とまあ、そんなわけでディスカスからCDが着弾。P.P.Arnold『Angel ofthe Morning』(モッズの歌姫06年編集盤。バックをブリティッシュ・ロックの連中がやっていて面白い)、The Groovers『Nothin' But The Best』(日本の骨太ロックンロール13年ベスト。99年ベスト初回盤にはライブ・ディスクが付いていたと聞き俄然欲しくなる)、四人囃子『アンソロジー ~錯~』(日本のプログレ・バンド、ライブとスタジオのベスト二枚組。森園期以外をきちんと聴くのは実は初めてだったのがとても良い)、Gato Barbieri『Chapter One』(その後自身が歩むラテン的なジャズ、というよりはアメリカン・クラーヴェに繋がる音のような気がする)、Bill Laswell+ホッピー神山+仙波清彦『A Navel City / No One is There』(メンツそのままの、アヴァンなフリー・セッション、といった風情。やはり仙波師匠のドラムはすごい)、スイスカメラ『酸素と丘とレンズ』(作家・西崎憲のバンド。堀江由衣のアレンジを手がけたことがあるのも納得の、清涼感あるポップ・ロック)といったあたり。

日のアルバム。

10minimal『音楽と青い恋人』

日本のシンガーソングライターによる、2015年から2016年の作品をまとめ新曲を加えたEP。2017年発表。

『呼吸をナメていない人』というのはかつて七尾旅人がよいシンガーの表現として使っていたものだったと思うのだが、まさにこの人はそうだな、と思う。楽曲に、アレンジメントに新居昭乃からの影響を感じさせつつ、圧倒的に自分の呼吸を、声を聴かせている。シンプルながらどこから来てどこへ行くのかわからない歌メロ、雰囲気のみで終わらない、深淵に覗き込まれるような歌詞、ヒリつくような電子音、ノイズ、コーラス。短いが、美しいアルバムだ。上記リンク先からname your price(投げ銭)でダウンロードできるということもあり、強くお薦め。