虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

遠すぎたはてブロ

Amazonプライムデーの恩恵にあずかり、安価なノートPCを購入した。最低限のWebブラウジングと原稿作成、ついでにストリーミングでBGMを流しておければ尚良し、ぐらいのものだが、やはり新しいガジェットは心躍るものがある。

steamのサマーセールがあったため、ゲームを買い込み遊び倒す。以下いくつか紹介していこうと思う。

・『Salt and Sanctuary』。『2D版ダークソウル』として一時期少し話題になった作品。とはいえ『ダークソウル』をプレイしたことのない身としては単純に『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』を思い出す、2Dダンジョン探索アクションだ(近年言うところの『メトロイドヴァニア』というやつ)。強烈にダークだがどこかとぼけた味わいもある世界観も素晴らしく、アクション自体の難易度も高くはあるもののストレスなく再挑戦できるし、いざとなればレベルを上げて物理で殴ることもできる、という絶妙なバランスで、本当に良く出来たゲームだ。セールでなくとも安価であるし、値段分の満足はあるのではないかと思う。お薦めだ。

・『剣の街の異邦人(邦題)』。萌え系の絵柄でWIZ系(3DダンジョンRPG)、というシンプルなゲーム。というか、このメーカーはこういったゲームばかりのようで、他の作品もぜひプレイしてみたい。さておき、本当にシンプルなダンジョン探索型RPGであり、これもまたなかなかの高難易度でありつつ、UI周りの充実、痒いところに隅々まで手が届くシステムの数々は本当に見事。キャラメイク周りに癖があるが、そういった点まで含めて懐かしさがあり、黙々とプレイしてしまう作品だ。steamのゲームにしては少々高価なため、セールを待つのが良いかもしれない。

・『SpeedRunners』。いま僕の友人周りで大ブームを巻き起こしている、というか巻き起こさせたゲーム。ひたすらコースを競争しつつ、ジャンプ・スライディング・ダッシュ・ワイヤー・アイテムで差を付け妨害し最後の一人になるまで生き残る。既存作品の例えで言うのなら『カービィグルメレース』+『マリオカート』、だろうか。それで伝わる人ならば熱中できるのではないかと思うし、そうでなくともシンプルな操作の(車ではない)レースゲーム/パーティゲームとしてぜひ複数人で楽しんでほしい作品だ。よくセールやフリープレイを行っているのでタイミングを待つのがお薦めだ。

・『Lethal League』。こちらも友人周りで盛り上がってきているゲーム。超次元スカッシュというか、キャラを操作してひたすら一つのボールを打ち合い、返せなかった人間の負け。スピーディに膨らんでいく速度感がとにかく爽快で、ものすごい速度を目押し(判定が甘めのため案外なんとかなる)で返したときの快感はかなりのもの。若干スマブラ風ではあるが、操作した感じはブロック崩しに近い。こちらもセールしているし、複数買いで割引があったりするので友人と遊んでみてほしい。

日のCD。

螺旋の刻印

螺旋の刻印

 

オオフジツボとリタ『螺旋の刻印』

日本のバンドとシンガーによる2枚目のアルバム。2017年発表。アコースティック・ギター/ヴァイオリン/アコーディオンの変幻自在なアンサンブルにパワフルな女性ヴォーカル、という図式は前作と同じなのだが、よりロック色が強く、攻撃的な印象を受ける。と同時に、タイトルにあるような、遺された者として歌い継いでいく覚悟、といったRitaのカラー、寂寥と覚悟が強く出ているようにも思う。吉良知彦最晩年の楽曲「遠すぎた十月」が収録されているが、決して追悼商売のようなものではなく、心に刺さる一枚だ。

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