虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロの天使マリ

ピックが溜まってしまったので少しまとめて書こうと思う。

ずは6/24。こちらでも告知したが『りんごの箱に乗って』というライブイベントに行ってきた。会場は北のれんがギャラリー古柏堂というところで、とても帯広の街の一角にあるとは思えないような、そこだけタイムスリップしたかのような木造の建物と演者達で設営したというリンゴ箱のステージ。企画者である山田祐伸(chikyunokiki)の人柄がそのまま現れたような、アットホームであり、不思議な空間だった。出演者はBENBE、山田祐伸、Chima、成山剛(sleepy.ab)という、山田祐伸曰く「ずっと揃えたかった面子」。まさに、というひたすら心地よい空間だった。

 

BENBE。久しぶりに観たが、相変わらずの酒場音楽というか、そこに居て音を鳴らすだけで一気に異国に飛ばされるような、架空の旅をしているような時間だった。ヴォーカルは留萌出身とのことだが、やはり北海道の田舎は独特の世界観を持っているよな、と再確認。

www.youtube.com

 

山田祐伸ソロ。本来はギタリストと来る予定だったのだがアクシデントにより、とのこと。しかしアコースティック・ギターとエフェクタ類、シンセを最大限に活用し、chikyunokikiの1stから「海のような草原に魚は泳ぐか」、「ひきかえる」、そして新曲の3曲を演奏。中盤にガッツリとノイズを挟み、ただのゆるいアコースティックな空間では収まらない独特の面白さを発揮していた。アクシデントもいくつかあり、本来のパフォーマンス、とはいかなかったようだが、それが却って面白くもあり、また出来るだけ近いうちに観たいと思わされるものだった。

www.youtube.com

 

Chima。相変わらず、可愛らしい見た目でぶっとんだ不思議な楽曲を演奏する人だな、と思わされた。SSW、という言葉のパブリック・イメージをひっくり返すような、どちらかというと(楽器こそアコギのみだが)ワン・マン・バンド的に身体全体を使い表現する姿が印象的だ。初めて聴いたときに衝撃を受けた「バラバラの島達」や、音源で好きだった「八月と太陽」などが聴けたのが嬉しかった。アニメの主題歌になったという「はじまりのしるし」も聴いてみたかったが、またの機会の楽しみとする。

www.youtube.com

 

成山剛。sleepy.abとして10年近く前にRSRで観ているが、ソロとしては初。アルバムとは違った、素朴な歌心でただただシンプルに、けれどそれこそが一番の強さだと言わんばかりの誠実かつ力強いステージング。途中ではChimaや山田祐伸とのコラボも観られたりとお得で、特に山田祐伸とは「メロディ」を演奏してくれたのが嬉しかった。改めて「街路樹」の名曲ぶりにおののく。

www.youtube.com

 

最後は出演者全員で「上を向いて歩こう」を合奏。グダグダでありながら心地よい空気感がまさにこのイベント特有の味。最後まで楽しい時間・空間だった。来年もまた開催したいという話なので、ぜひまた参加したい。

 

6/25は北海道COMITIA6。様々な要因により創作のスランプに陥っていたのだが、こうやってコミティアに参加するとその熱に自分もやるぞという気持ちになれる。より気を引き締めて創作したい。

survivalsickness.booth.pm

新刊の通販も開始したので、よろしくお願いします。

日のCDはお休み。