虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロとスパンコール

崎愛生『LAWSON presents 3rdコンサートツアー2016 The key to lovin'』開催決定。以前からずっと主張しているのだが、バックのよだれむしバンドは名前のユルさとは裏腹に日本のJ-POPが誇る鉄壁のライブバンドであり豊崎愛生という人は紛れもないロックスターだ。たとえば山下達郎のライブを観に行くような、そのぐらいの心持ちでというのは流石に言いすぎかもしれないが、僕がそう言いたくなるような音楽的充足が得られるステージングだということは伝えておきたい。アイドルノリも他の現場より抑えめなので、ぴかぴかオタク棒を持たずに行っても楽しめるはずだ。と、ここまで言うからには僕もどうにかしてどこかの会場に行きたいのだが、さて。

のすごい降雪。比喩ではなしに閉じ込められた。北海道の中では雪の少ない地域に居るのだが、それはそれとしてこういった豪雪もないわけではない。おとなしく引きこもってゲームすることにする。『Hero and Daughter+』が面白い。

info.nicovideo.jp

週のお題「方言」ということだが、北海道のベタな方言、というと高橋しんが作品で多用していた。流石に自分では『いいひと。』や『最終兵器彼女』で出てくるような言葉遣いはしないが、確かに標準語のアクセントとは違うかな、というものはいくつかある。大泉洋氏など見ているとわかりやすい。

日のBD。 

豊崎愛生『2nd concert tour 2013 letter with love』

日本の声優によるライブ映像。前述の通り次のツアーが決まったということで観返しているのだが、やはりとんでもない。僕はこのツアー、大阪会場で目撃したのだが、その際の衝撃が忘れられない。氏の2ndアルバム『Love letters』の収録曲を中心にしたセットだが、アルバムが良くも悪くもこざっぱりとまとまっているのに対し、よりバンドとしてのアレンジに重点を置いた演奏になっている。このライブにまつわる言及はどうしても大げさになってしまうのだが、と枕をおいた上で言うが、世間を騒がせている『Jazz The New Chapter』のトピックには『ドラムを聴かせる』、『ソロを長く取らない』というものがあり、無論、豊崎愛生の音楽は今ジャズ的なものではないのだが、通じるものがあるのではないかと思ったりする。正直な話、YUKICharaの影響、と言ってしまえばそれまでなのだが、オールドスクールで良質なポップス、を推し進めながらも豊崎愛生のよだれむしバンドはアンサンブルをひとつ前へと進めたと言っていいだろう。あくまでJ-POP、そしてJ-POPならでは、と言っていい形で最新の、最良の演奏を提示する、New Chapterがここにある。生で聴いた時、あまりにもドラムが良くて(あと単純に音がデカくて)驚いたのだが、この感動はスタジオ・テイクには無いものだ。ボカロPであるsasakure.UKの手による「フリップ フロップ」(を、ライブ用にアレンジしたもの)は本当に『現在進行形のポップ』そのものと言えるし、冒頭、明らかに空気を一変させる「CHEEKY」の壮絶さなど、テン年代のポップを語るにはまずこのライブを観なければ話にならない、とすら言ってしまおう。僕の中では前提条件のため、どうしても言及が後回しになってしまいがちなのだが当人の歌唱、というかステージングも軽やかで妖艶なポップ(ロック)・スターそのものだ。BD/DVDのためレンタルが無く、高価なのは確かだが、値段以上の価値はあると保証する。僕がこれまで観てきたライブの中で最高のもののひとつ。必見。