虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

ゆみに町はてブロブック

別百年記念ホールへと高橋アキ氏のピアノ・リサイタルを聴きに行く。クラシックにはとんと疎いのだが、ラディカルな現代音楽を中心とした演目に惹かれた。ピアノという楽器に勝手に抱いていた先入観を粉砕し、その豊かさを見せつけるような、パワフルさと繊細さが同居する素晴らしいライブだった。帰宅後、早速Apple Musicで氏を検索する。

タヤディスカスから定額レンタルのCDが届く。Helen Merrill『Affinity』は女性ジャズ・シンガーによる82年日本録音の隠れ名盤。尺八(!)の音色がクール。Gil Evans『Priestes』は77年ライブ録音。菊地雅章楽曲なども取り入れた、後期ギルの魅力が詰まったアルバムだ。Apple Musicに鞍替えすることも考えたが、やはり物理CDでしか聴けないものも多く、まだまだお役御免というわけにはいかなそうだ。

画製作に没頭中である。flash紙芝居と似たようなものなのだが、このデジタル日曜大工感(素材をパーツ単位で借りているところまで含め)はクセになる。動画製作に限らないことだが、自分でやってみなければわからない部分というのは確かにあって、あの人とかこの人とか、どうやってあの動画を作ったのだろう、と思わされたり、逆に、なるほどこうすればそれほど手間無く為せるのか、といった部分がわかってくる。そういった手触りは決して嫌いではない。手先が器用では無いためものづくりは向いていないと思っていたが、案外そうでもないのかもしれない。少なくとも、楽しい。