虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロのめざめ

週のお題「好きな街」ということで書いてみる。「街」といえばSOPHIAだが、いまは↓の通りKing Crimsonばかり聴いているため、「Pictures Of A City」がとにかく痺れる。『In The Wake Of Poseidon』はちと過小評価されていやしないか。

日をきっかけにKing Crimsonばかり聴き返す。2015年の来日公演で録音されたものをきっかけに、90〜00年代の、一般的にあまり評価の高くない時期を集め始めた。が、だいたいどれも格好良い。己れの悪食ぶりを再確認する。

人とSpotifyのプレイリスト作成で盛り上がる。

 

 

Spotify自体は無料登録で聴けるサービスだし(スマートフォンアプリだと扱いづらくなってしまうので、PCの方がお薦め)、BGM的に聴いてみていただければと思う。同人誌『CONSOMME CUBE』で特集したプレイリストなども関連に上げてあり、重ねてお薦めだ。

島智『アヴァン・ミュージック・イン・ジャパン』を読む。目の付け所のいいディスクガイドであり、発表当時から楽しみにしていたのだが単純に文章が拙く残念。Julian CopeやNurse with Woundsのようなリストとして(『ジャップ・ロック・サンプラー』は内容も面白いが)活用するぐらいしか、といったところだ。こういった音楽に関してはしゃもじピンコさんのstrange music pageというサイトが(情報こそやや古いものの)とにかく充実しており、お薦め。

日のCD。

ヴルーム・ヴルーム

ヴルーム・ヴルーム

 

King Crimson『Vrooom Vrooom』

イギリスのバンドによるライブ音源の編集盤。2001年発表。というわけでクリムゾンの、96年と95年のライブ音源をカップリングしたアルバムが今作。そこそこ昔から所持してはいたものの、クリムゾン自身の歴史と今、ロックの90年代、といった周辺情報に触れ、改めてその格好良さに参った次第だ。この時期は通称『ダブル・トリオ』と呼ばれる6人編成であり、3ピースx2によって90年代初頭、グランジが流行ったようなヘヴィ・ロックの時代に鳴らされる、とても圧の強いプログレが聴ける。単純に、シンプルに、『うるさいのがロック』という耳で聴くとそのテクニックに裏打ちされた重量感の表現に圧倒されるし、しかもそれが6人で鳴らされているのだから音もデカい。「21世紀のスキッツォイド・マン」などクリムゾンのクラシックと言って良い楽曲も収録されているが、どちらかといえば当時の、『Vrooom』や『Thrak』といったアルバムからの曲が重苦しくて良い。クリムゾンというバンドは思い入れがある人間ほどなんやかや言いがちではあるが、そういった思い入れがある人間の一人としては単純に優れたヘヴィ・ロックとして一度聴いてみてほしい。そしてなんやかや言いがちな人間であっても、ライブに於ける演奏がが素晴らしく格好良いということだけは認めずにはいられないだろう。そんなクリムゾンの魅力が端的に楽しめる音盤であり、お薦めだ。

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