虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

覆面系はてブロ

た不精しているあいだに間が空いてしまった。僕が発信しているコンテンツの中でも比較的読者からの反応が多いので、もう少しまめに更新しておきたいところだが。

pixiv BOOTH内『Survival Sickness Shop』にて小説の試し読み用電子冊子『Survival Sickness City Sampler Volume - 1.5』を公開した。前回のものから読みやすく改良したものなので、手にとっていただけると嬉しい。無料。よろしくお願いします。

survivalsickness.booth.pm

週のお題「今年中にやっておきたいこと」ということで書いてみる。上記の電子小冊子を作ったことと、サークルのラジオを年内にもう一回分更新しておきたい、ぐらいだろうか。欲を言えば大掃除というか、本とCD、レコードあたりをある程度処分してすっきりさせたいと思うのだが、CDに関しては無理かな、と半ば諦めている。

事、Linux、32bitのPCでもamazonプライム・ビデオが観られるようになった。『干物妹!うまるちゃん』や『ネト充のススメ』などを観ている。特に後者は上田麗奈にハマっている身としてまさに福音といった感じだ。アニメだけでなく、この機会に映画を観る習慣を取り戻したい。

記の件から関連して、アニメ『魔法使いの嫁』3話が本当に良かった。ED曲である「環 -cycle-」がまさにそういう曲だが、手がけたzabadakというアーティストが、故・吉良知彦氏が歌ってきた世界そのもので、そういった意味でも涙してしまった。単話だとわからない部分もあるかもしれないが、zabadakのファンは3話だけでも観てみてほしいし、逆に『魔法使いの嫁』ファンはこの機会にzabadakの楽曲に触れてみて欲しい、と思う。コラボレーションの縁。

またま『M-1 グランプリ』を観る。途中からだったが、大好きなジャルジャルの漫才が観られて満足(決勝には残れず、残念ではあった)。M-1にありがちな、一本目のほうが面白かったかな、という思いはあるものの納得の決勝。とろサーモン面白かった。しかし、ミキに一票も入らないものか。

日のアルバム。

yakinch『live20171103』

日本のシンガーソングライターによるライブ・アルバム。2017年発表。フリーダウンロード。僕がたまに引用する、七尾旅人の「息をするのもダルい時代に、呼吸をナメてる人間の音楽なんか聴けない」(細部は曖昧だが)という発言を思い出す、生々しい弾き語り+α。アニメソングのカヴァーとオリジナル曲を交えつつ、捨て身のユーモア(目が笑っていないような)と、syrup16g的な、と言えるかもしれない、『生活』に対する二律背反的な渇望と諦念。その強烈な歌詞世界から『えげつない冗談を歌う人』に思われがちだが、楽曲そのものの良さもあり、本当に優れたシンガーソングライターとしてまさにこれから評価されていくのではないだろうか。録って出し、ということもあり、身体表現としての『うた』を強く感じさせる名作。

日のCD。

MENTANPIN

MENTANPIN

 

めんたんぴん『MENTANPIN 1st』

日本のバンドによるアルバム。1976年発表。日本の、『北陸のグレイトフル・デッド』と異名を取る(当時)屈指のツアー・バンドによるデビュー・アルバム。アメリカのロックを消化するにあたり『日本特有の』泥臭さとサイケデリックとはどういうものか、という問いに対するひとつの解答がここにある。骨の太い演奏ととぼけたユーモア、ギターのフレーズに代表されるセンス、といったものがどれも一級品であり、いかにも70年代当時のロック、的でありながらもニュー・ロックとは一線を画した魅力がある。デッド的、というからにはおそらく、本来の魅力はライブにあるのだろうが、それでもガツンとロックの楽しさ、凄みを教えてくれる強烈な作品だ。初期作は再販され入手も容易であることだし、お薦めだ。

www.youtube.com

日のCDその2。

ALICE ~SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE~<初回仕様盤> (2枚組)

ALICE ~SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE~<初回仕様盤> (2枚組)

 

『ALICE -SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE-』(初回仕様盤)

TVアニメ『覆面系ノイズ』の劇中歌をまとめたCDと、ライブ・イベントからの録音を収めた初回盤ボーナスディスクを収めたアルバム。2017年発表。近年、オタク業界でその才能を遺憾なく発揮しているNARASAKIだが、『アイカツ!』提供曲を始めとしてシンセ・ポップやテクノ的なアプローチが多く、単純にCOALTAR OF THE DEEPERS『Come Over to The Deepend』や特撮『爆誕』を好んでいる身としてはもどかしい思いがあったし、Billyに対しても、良くも悪くもアニソンらしい楽曲を書く人、ぐらいの認識しかなかったのだが、今作はとても良かった。NARASAKIが手掛けるin NO hurry to shoutもBillyのペンによるSILENT BLACK KITTYも、アニソンで近年増えつつある(気がする)、ガッツリとしたギターロック。前者はCOTDの初期を思い出さざるを得ないギターのフレージングが燃えるし、後者は凛として時雨のオマージュをうまく織り込みつつ、ポップな楽曲に仕上がっている。そして何より、ライブ・テイクを8曲収めたボーナス・ディスクが素晴らしい。ザラッとした、潰れ気味の録音で性急に鳴らされる演奏と、『キレた』早見沙織高垣彩陽の両名による迫真の歌唱。生で弾いているNARASAKIのギターが堪能できるのも嬉しいし、あくまで特典的な音源とはいえ、初回のみだというのが勿体無い。今作に関してはこちらが本編だと言って良いくらいのド迫力なので、関係者の誰か、もしくは作品絡みのファンは全員初回盤を入手してみていただきたい。強くお薦め。