虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

Hateblo Will Be Worse

広RESTにて "Tommorow Will Be Worse vol.06"を観る。開演17:30、終演23:00超と長丁場だったが楽しめた。以下簡単に(といっても出演数の関係で長くなるが)レポート。

REAL SHOCKS MATTER。相変わらず少し苦手なバンドだ。ちょいハードめなメロコア、といった感じで、いまひとつノり方がわからない、というか。しかしGt./Vo.の人柄の良さがなんともほっこりするため、いいバンドなのだろうとは思う。

Two layers of paint。こちらも基本的にはメロコアなのだが、サーカス的なクルクル感(?)のようなものが楽しかった。勢いに乗って楽しそうに弾くベーシストがダニエル・ジョンストンTを着ていたため、「Tシャツ最高スね」と声をかけ、音源を買い求める。SUB POPの話などで盛り上がる。オタクはいつもこうだ。

www.youtube.com

FAAFAAZ。神戸から来たシークレット枠。MOTORHEADの血筋も感じるハードコア・パンク。とても格好良かったのだが、3ピースのパンク・バンドばかりを聴いてきて若干の胸焼け。

www.youtube.com

MAPPY。事故なのか平常運転なのか、あれが普段だったとしたら凄すぎる……。ポーズとしての狂気、みたいなものはロックを聴いていれば比較的遭遇すると思うのだが、このバンドに関しては本気で薄ら寒くなった。音源は普通なのだけども……。

www.youtube.com

chikyunokiki。今回の目当て。ROTH BART BARONと来帯した際はとにかく衝撃を受けたばかりだったが、今回は冷静に観られた。本当に凄い。特にドラムが声を失うぐらい上手いのはやはりJTNC以降、ceroSuchmosあたりと同時代であることを感じさせつつ、今回は特にテクノを感じさせるアゲ方をしてきた。「Select Section」、新曲2曲、「Shiny Shiny 2&3」と短めのセットだったが今後に期待できるものだったし、何よりも久しぶりに生で観ることができただけで嬉しい。できるだけ早くフルセットをしっかりと観たい。いくらでも大きくなってほしい、本当にいいバンドだ。

www.youtube.com

INQ.。1DJ1MCのヒップホップ・ユニット。良くも悪くも、と言ってしまうのはいささか気が引けるが、とにかく真っ直ぐさが現れた誠実なステージングだった。再び人柄にほっこりする。

the hatch。今回の収穫。Gt./Ba./Dr.、と真ん中に鎮座したトロンボーンが開演前から期待を煽る。おそらく影響を受けているということはなさそうなのだが、クルクルとパンク風に軽くなったCOWSみたいだ、などということを考えてしまった。カオティック・コアを脱臼させるかのごとく鳴り響くトロンボーンのまぬけ格好良いこと。最高すぎて思わず音源を買い求めてしまった(7曲入りのダウンロードコード付きガム!)。

www.youtube.com

名前が聞き取れなかったのだが、飛び入りの青春エモといった感じのバンドが数曲演奏。ノーコメント。

toilet。先日も観た、というのもあり衝撃は薄れたのだがやはりその表現の真摯さ、特異さは地元が誇るもの、といった風格があり格好良いものだ。Gt.にして今回の主催であるキム氏が感極まった様子で企画の盛り上がりを感謝していたが、確かに昔と比べても豊かでユニーク、単純に面白いシーンになってきたと思う。

 

と、計9バンドも出たため流石に多く、ショウケース的な観方になってしまったのは仕方がないか。通して良かったと思うが、特にthe hatchに関しては今度もっとしっかりと観たいと思わされた。次回もできれば参戦したい。