虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

ギムレットにははてブロすぎる

画『ラストタンゴ・イン・パリ』を観る。ただひたすらに痴情のもつれを見せつけられる映画だったが、それなりに楽しめた。何より音楽がいい。あらためてガトー・バルビエリ氏に哀悼の意を。

画『ライフ・イズ・ミラクル』を観る。泣いた。映画で、というか創作物全般で、泣く、という行為を滅多にしない僕なのだが、今作に関してはただひたすらに泣いた。タイトル通りの、それでいてまるで安っぽくはない、生きることについての映画。ユーモアと戦争と愛。本当にエミール・クストリッツァ監督は素晴らしい。すっかりはまってしまった。

Skype読書会、ということでレイモンド・チャンドラーロング・グッドバイ』(村上春樹訳)を読み、語らう。文学性、フォロワー、翻訳、など、様々な話題で盛り上がり、グルーヴした。ロバート・アルトマン監督の映画にも手を出してみようと思う。

日のアルバム。

ピアザ

ピアザ

 

CASCADEピアザ

日本のバンドによるベストアルバム。2000年発表。なんともつかみ所の無いバンドだ。そして同時に、あまりにアクチュアルな音だな、とも思う。ヴィジュアル系というよりも単純にニューウェーブ的な愉快犯として、薄っぺらくバカバカしいのが美徳、と言わんばかりの姿勢と、それでいてマニアックなサウンドは電気グルーヴORANGE RANGEへと繋がるライン、並びにPOLYSICSの隣人として位置づけられるべきであり、同時に後の4つ打ち系ロキノンバンドやボカロ音楽にもつながる存在として、たまたまBase Ball Bearあたりとそら似てしまった不思議なバンドでもある。その軽薄さ故に、なのかはわからないが、評価が得られていないバンドだと思うのでどこかできちんと再評価されてほしい。(キャリア的に)BUCK-TICK、とまではいかないまでも、リスペクトされて良いのではないだろうか。