虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

ラストタンゴ・イン・はてブロ

別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

とのことで書いてみる。流石に30年ほど生きていると本にまつわるさまざまな思い出があるものだが、はやみねかおる『虹北恭助の冒険』一作目は特に印象深い。子供の頃、ディビッド・アドラー『名たんていカメラちゃん』という、児童書ミステリをよく読んでいたのだが、はやみねかおる氏の作品は僕の興味が児童書からミステリへと移行する、その橋渡しをしてくれたように思う。何より、初めて書いたオリジナルの小説は文体も作風もそのままはやみね氏の真似だった。家にははやみね氏のサインが入っている雑誌『メフィスト』が置いてあり、これは宝物だ。

Apple MusicからGoogle Play Musicへと移行し、Amazonプライムに申し込む。ずっと我慢していたのだが、やはりiTunesは使いづらい。ラインナップ的にもそう変わるものではないし、大容量のライブラリとも同期させやすいため特に問題が無ければPlay Musicを続けることになりそうだ。プライムに関してはまだ未知数というか、今ひとつ恩恵がわからないというのはあるかもしれない。とりあえず、ミュージックのラインナップが少ない癖に個性的だ。

にDave GrohlとOzzy OsbourneとThom Yorkeが出てきた。なぜ。これも何かの縁かと思い、Play MusicでFoo FightersとOzzyソロとRadioheadを聴く。どれも一切思い入れがないのだが、悪くなかった。しかし本当に、なぜ。

くつかの、いくつかの同人エロゲの話。友人にそそのかされ、ちょうどDLsiteでセールをやっていたこともあり、けっこうな量を買ってしまった。以下成年向け(18禁)リンク頻出。興味の無い方はレビューまで読み飛ばしていただきたい。

まずサークル男爵領の『Evening Starter』。『デビルサマナー』シリーズが大好きだということが伝わってくる良質な3DダンジョンRPGだ。前作『ルゴーム砦の脱出』も良かった。絵柄も良く、比較的誰にでも薦められる面白いゲーム。

サークルLIMIT CYCLE『ドラゴンと黒竜の巫女』。今となっては懐かしきメトロイドARPG。懐かしくも決してチープではないFC風ドットと、ファンタジーに最適と言っていい、雰囲気のある絵柄のCGが違和感なく混ざる。戦闘が自動なあたり、スマホゲーぽくもあるし、昔のFCソフトぽくもある。『コブラ』を地で行く主人公の言動も味わい深い。

最後にサークルQross『Runaway2~クールなお姫様の犯され脱走ライフ~』。1作目は同ジャンルで上述の『ルゴーム砦の脱出』の方が面白かったか、と思っていたのだが、こちらはシステムをがらりと変えてまた別種の面白さがあった。なので総じて薦められるかというと微妙なのだが、ヒロインは可愛いし、2作目からでも一応話はわかるようにできているので気になったなら。

日のアルバム。

MOONLIGHT

MOONLIGHT

 

第一宇宙速度『MOONLIGHT』

日本の二次元バンドによるミニアルバム。2014年発表。昔1stアルバムを聴いたことがあり、その時はまったくいいと思えなかったのだが、今作を聴いて驚いた。どうやらアニメ『そにアニ』ED楽曲からロック風/バンド寄りのものをあつめたものらしく、もう一作の方を聴いてみたら以前の印象と変わらなかったため、今作が特別なのだと思う。しかし本当に、良い。すーぱーそに子のフェイバリットは『ニルヴァーナフー・ファイターズソニック・ユース、イギー&ザ・ストゥージズ、ザ・クラッシュパティ・スミスアヴリル・ラヴィーン。最近のお気に入りはマキシマム・ザ・ホルモンとグリズリー・ベア』(公式より)という心の底から苦笑いせざるを得ないものなのだが、今作に関してはある程度納得がいくというか、良質なオルタナ・バンド・ポップとして、たとえばPUFFYのプロデュースを山中さわお(the pillows)が手がけたような、という形容がしっくりくるサウンドになっている。そもそもタイトル・トラックに相当する「ムーンライトでぶっとばせ!~MOONLIGHT STAR~」などタイトルからしてギターウルフへのオマージュ(楽曲そのものはあそこまで極悪ではないが)なのだから心憎い。楽曲そのものの良さもそうなのだが、意外とこういったサウンドは見かけない(特に近年)ので、アイドル系の女性ヴォーカルでオルタナ・ガールズ・ポップが聴きたい、という方がいたら文句なしにお薦めできる隠れた名盤だ。