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虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロマティック・ガール

BOOTHを更新。Informationにも記したが、主要な作品のPDFファイルを作成し、DL販売している。『カレンダーガール』は現在ほぼ絶版、他作品もこの機会に読んでみていただければ幸いだ。

survivalsickness.booth.pm

画『アンダーグランド』を観る。最近、ブラス音楽と現代民族音楽についてのディスクガイドを読んでいたのだが、そのどちらにも「日本では『アンダーグラウンド』によって広く知られることとなったジブシー・ブラスだが……」といったようなことが書いており、気になったので。wikipediaなどには『音楽が衝撃的すぎて内容が評価できない』とまで言われただとか愉快な逸話があり、確かにこれはまず優れた民族音楽映画だ。しかし無論、それだけではない。『喪われた国』についての、狂騒と哀しみに彩られた2時間50分。長い映画だが決して損も退屈もしなかった。モンティ・パイソン的、と言っていいような冗談と戦争のシリアスが平行して進んでいく、不思議な感覚を味わった。いまさら僕が言うまでもないが、本当に名画だ。

Bluetoothのイヤフォンというものに手を出してみた。いつも外出の際に、イヤフォンのコードが絡んで面倒だな、と感じていたのだが(僕はひとりの時は大抵音楽を聴きながら歩いているので)、書店でイヤフォンとヘッドフォンについてのムックを眺めていたら無線というソリューションが紹介されており、まさに、という思いで即注文した。僕は電化製品に弱いため、いつも新しいガジェットを試すのには不安がつきまとうのだが、無事に使えたときの安堵と、同時に広がるワクワク感は何物にも代えがたい。これでまた散歩が捗りそうだ。

日のCD。

六月の白い朝

六月の白い朝

 

井上浩之『六月の白い朝』

日本のSSWによる1992年発表のアルバム。いちおうメジャーから出ているのだが、ちょっと調べたぐらいでは詳細が見つけられず(漢字違いでスピリチュアル系の方が大量に引っかかるが多分別人)。やや吟遊詩人がかったフォーク・ロックとネオアコがクロスしていた頃の、b-flowerであるとか、くじら(a.k.a. 杉林恭雄)だとか、宮沢和史(ex-THE BOOM)の弾き語りなどを想起しつつ、あの時期によく見かけた、サイケまでいかない和風のだるさ、みたいなもの(伝わるだろうか)を嗅ぎ取ったりもした。三拍子を多用したアイリッシュ感は後のAkeboshiのようでもあるし、声が少し90年代中頃のヴィジュアル系バンド風だったりもする(V系ではないが、若い頃の吉良知彦氏にもたまに似る)。しかし何よりも白眉なのは八分半近くあるタイトルトラックであり、ネオアコがかった井上陽水≓70年代Pink Floydの現代(当時)解釈、といった感の、後にタカハシヒョウリなどが手をつけるところまで到達しているのが面白く、また興味深い。ぱっと詳細が出てこないようなアーティスト/アルバムであるからして現在は埋もれてしまっているのだろうが、中古であれば容易かつ安価に手に入るのでお薦めだ。ジャケットも良い。