虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

道祖神~やぶにらみはてブロ考~

回のツタヤディスカス定額レンタルCDは沢田靖司、稲垣次郎とソウル・メディア『道祖神~やぶにらみ民謡考~』、『街は風の港 +2』の2枚。和ジャズを期待したがどちらかといえばニュー・ロック的なサウンド。これはこれで蓄えておけばこれしかない、というタイミングがあるはずだ。

twitterを通して知り合った友人、かわがせ氏が帯広に来たということで飲みに行く。5月にも東京で会っているので意外に早い再会だ。インターネット人間関係から二次元のしょうもない話まで、ひとしきり喋り倒す。せっかく会えたのだから、氏に『ガールズ・ワールズ・レコーディングス』を渡せば良かったのでは、と別れた後になってから気付いたが、よくよく考えると荷物を増やす結果にもなったであろうことを考えると迷いどころだ。どちらにせよ後の祭りであり、近いうちにゆうメール等で送る。

村萬月『ロック・オブ・モーゼス』を読む。さえない女子高生がギターに目覚め、バンドに音楽に居場所を見出していく青春小説。凡百の作家が書けば陳腐になりそうな物語を面白く読ませる手腕こそ流石であり、そもそも文章の巧さだけでも勝負できる人だということを承知の上で、『音楽小説』であることを放棄した作品なのではないか、とも思う。少なくとも、僕の思う音楽小説の魅力、はここにはない。ただ、それがマイナスにはなっておらず、数多ある『音楽小説になり損ねたもの』への叱責が含まれているのではないか、というのは深読みのしすぎだろうか。

海道COMITIA3用の原稿を着々と進めている。イラストレーター氏からいただいたキャラデザをもとに話を膨らませ、短編を一つ書いた。ゆるめの連作短編になる予定だが、何作収録できるかはまだ読めない。遅筆なりに数を増やせればと思うのだが。