虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

不器用なはてブロちゃん

行は無常だ。と書かなくて済んだことを嬉しく思う。

レポ5/5。泊めてくれた友人と別れ、コミティアへと赴く。友人のスペースに挨拶に行くと、近くが同人音楽、さらにその横が成年向けということで思わずいやらしい本に手が伸びてしまった。その後は今日で東京を離れ地元に戻るという友人を囲んでカラオケや雑飲みを堪能する。僕の東京滞在はもう少し続く。

ツタヤディスカスの話をしていなかったため、届いたCDについてまとめて書く。かららん『若くて青い』は気鋭のジャズ・ピアニスト(作曲担当)と舞台役者による前衛うたもの音楽。想像していたよりもジャズよりはポップスに寄せているし、聴きやすい。タイトル通りの『未成年の主張』感が少し気になるが、まあそれも含めてユニークなプロジェクトだと思う。叶うならば一度生で観てみたい、と思わせるところはやはりジャズか。富樫雅彦高柳昌行『デュオ・ライブ 1984』は日本のフリージャズ発掘音源。高柳氏のプレイを聴くのはおそらく初めてだが、覚悟していたよりも聴きやすく、耳に馴染む。格好良い。Thomas Mapfumo『Toi Toi』はジンバブエのミュージシャンによるアフリカン・ポップ。レゲエやアフロ・ビートなどが心地良く混ざっており、浸れる。『インスピレーション&パワー 14』は1973年に行われた日本のフリージャズ・フェスの公式盤。フリージャズの面白さ、を様々な角度から、そしてどれも最高の品質で伝えてくれる良オムニバス。さんざん言われている通りニュー・ディレクション・フォー・ジ・アーツによる「集団投射」が壮絶。

いった文章を放置していたらもう一組届いてしまった。Gil Evans Orchestra『Into the Hot』は61年Impulse!もの。個人的には後期、末期に近いほうが(菊地雅章との絡みもあり)好みだが、こちらもじっくり聴いておきたい。NUMBER GIRL『SAPPUKEI (15th Anniversary Edition)』はリマスター&当時のライブ盤2枚組。もうカッコいい以外に何を言えばよいのかという話だ。当時のライブ音源に関してはスタジオ録音特有の凄みに欠けるため若干のボーナス・トラック感こそあるが、やはりライブバンドとしての恐ろしさがきちんと味わえるようにはなっている。ようやくカッコよさがわかるようになったが、当時はさっぱりだったな、ということを思い出す。