虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

続・荒野のはてブロ

日の大半を寝て過ごす。先日も書いたように空気に虚無の味がする。そろそろ本格的に締め切りがまずいので、生活リズムの改善を放り出して執筆ノルマに専念することに。

優論、について軽々しく発言する気は無いのだが、個人的に魅力だと思っている部分、について言葉にするのはなかなか楽しいし、難しい。國府田マリ子という人の、豊崎愛生という人のそれをきちんとした言葉にできる日は生涯来ないであろう。だからこそ、一生をかけて聴き続けるのだ。

fhána『Outside of Melancholy』を聴く。問答無用の名盤。エロゲ音楽(fhána自身はエロゲ音楽家ではないが、サウンド的に)によるアニソンへの越境行為というのはかなり前から行われてきたが、今作はそういったサウンドのひとつの到達点であると同時に、fhánaというバンドのスタートラインを感じさせるもの。J-POPスタンダード的なアプローチに現代的な電子音響センスを噛ませることで『ありがち』と『聴き疲れ』のどちらからも逃れることに成功している。誰もが思い付きそうでありながら誰も成し得なかった偉業。素晴らしい。

うやく単行本書き下ろし分を一つ脱稿。「ビートの亡霊 (Dub, Maestro, Dub)」という、過去に書いた「ビートの亡霊」という作品の続編にしてリミックス。これは『ガールズ・ワールズ・レコーディングス -黒岡春日作品集-』という、殺伐百合アンソロジー他に寄稿させていただいたものをまとめた単行本に収録される予定。無事入稿できたら5/4の文学フリマ東京に持っていく。次は『カレンダーガール』書き下ろしに取り掛からねば。