虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

いつかのメリーはてブロ

いお年を。

人であり、製作代行業『ぴゅぐまりおん』代表であるブルーレット奥田の宅(奥田家)で忘年会をしてきた。今年観てきたYouTubeのゲーム実況をPS4経由でTVに映しつつ、ひたすら飲み食い。このつきあいもそろそろ20年になる、と聞かされ、そうか、もうそんなに経つのか、と少しばかり感慨に耽る。加齢。

題「2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》」についてということで書いてみる。やはり、『魔法使いの嫁』3話だろうか。単体でも本当に素晴らしく、美しく、涙してしまった。年々涙もろくなっているなとは思うのだが、しかしそれにしてもピンポイントで弱点を突かれた感じだ。

題その2、「2018年の抱負」ということで書いてみる。一番細かった頃ぐらいにまで痩せたい。

Linux機でPlayOnLinuxの使い方を学ぶ。steamのLinux非対応ゲームを遊びたかったため。ちょうどウィンターセール中だということもあり、『VA-11 Hall-A』を購入し動かしてみる。無事に動き一安心。

少しだけ触ったが、なるほど面白い。僕の思うゲームの楽しさ、とは少し違うのだが、これも表現、芸術としてのゲームの形だ、とは。

日のCD。

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discotortion『影切』

日本のバンドによる4枚目のアルバム。2017年発表。個人的に今年は、discotortionに圧倒された年だった。この歳になると、CDを聴いて電撃が走るような体験なんてのはそうあるものではない。日本で最も音のデカいバンドであろうCo/SS/gZ(COPASS GRINDERZ)との親交が深い、というか彼らに『爆音鬼』という看板を借りている、というぐらいの、とにかく不健康に暴力的な、ジャンクでヘヴィな鉄の音。轟音そのものであった前作と比べ、より不可解に、より蠱惑的な、歌を届けるバンドになった、という印象がある。本当に『鬼』の看板に偽りなしというか、この世ならざるものが鳴らすロックのサウンドとはこういうような、という説得力すら感じさせる一枚だ。本当に、凄い。

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日のCDその2。

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TG.Atlas『Lost In Puzzle City』

日本のバンドによる3枚目のアルバム。2017年発表。こちらもジャンルとしてはジャンク、ということになるのだろうか。鉄臭いノイズをまき散らし聴き手を圧倒する,という意味では確かにそうだ。ただしかし、今作、今バンドの特別はそこにはなく、明らかに『魔法』としか言いようのないソングライティング、バンドアンサンブル、そういったものの先に表現されている真摯なるパンク・アティテュード。だろう。聴けば聴くほどの眩惑にけいれんが止まらなくなるような、かつてロックが魔力を、妖気のようなものを発していたとするのならばこういうものなのだろう、というサウンドに取り込まれてしまった。こちらもやはり、凄い。

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余談だが、この前作はbandcampで全曲試聴できるので気になったらそちらもチェックしてみて欲しい。

覆面系はてブロ

た不精しているあいだに間が空いてしまった。僕が発信しているコンテンツの中でも比較的読者からの反応が多いので、もう少しまめに更新しておきたいところだが。

pixiv BOOTH内『Survival Sickness Shop』にて小説の試し読み用電子冊子『Survival Sickness City Sampler Volume - 1.5』を公開した。前回のものから読みやすく改良したものなので、手にとっていただけると嬉しい。無料。よろしくお願いします。

survivalsickness.booth.pm

週のお題「今年中にやっておきたいこと」ということで書いてみる。上記の電子小冊子を作ったことと、サークルのラジオを年内にもう一回分更新しておきたい、ぐらいだろうか。欲を言えば大掃除というか、本とCD、レコードあたりをある程度処分してすっきりさせたいと思うのだが、CDに関しては無理かな、と半ば諦めている。

事、Linux、32bitのPCでもamazonプライム・ビデオが観られるようになった。『干物妹!うまるちゃん』や『ネト充のススメ』などを観ている。特に後者は上田麗奈にハマっている身としてまさに福音といった感じだ。アニメだけでなく、この機会に映画を観る習慣を取り戻したい。

記の件から関連して、アニメ『魔法使いの嫁』3話が本当に良かった。ED曲である「環 -cycle-」がまさにそういう曲だが、手がけたzabadakというアーティストが、故・吉良知彦氏が歌ってきた世界そのもので、そういった意味でも涙してしまった。単話だとわからない部分もあるかもしれないが、zabadakのファンは3話だけでも観てみてほしいし、逆に『魔法使いの嫁』ファンはこの機会にzabadakの楽曲に触れてみて欲しい、と思う。コラボレーションの縁。

またま『M-1 グランプリ』を観る。途中からだったが、大好きなジャルジャルの漫才が観られて満足(決勝には残れず、残念ではあった)。M-1にありがちな、一本目のほうが面白かったかな、という思いはあるものの納得の決勝。とろサーモン面白かった。しかし、ミキに一票も入らないものか。

日のアルバム。

yakinch『live20171103』

日本のシンガーソングライターによるライブ・アルバム。2017年発表。フリーダウンロード。僕がたまに引用する、七尾旅人の「息をするのもダルい時代に、呼吸をナメてる人間の音楽なんか聴けない」(細部は曖昧だが)という発言を思い出す、生々しい弾き語り+α。アニメソングのカヴァーとオリジナル曲を交えつつ、捨て身のユーモア(目が笑っていないような)と、syrup16g的な、と言えるかもしれない、『生活』に対する二律背反的な渇望と諦念。その強烈な歌詞世界から『えげつない冗談を歌う人』に思われがちだが、楽曲そのものの良さもあり、本当に優れたシンガーソングライターとしてまさにこれから評価されていくのではないだろうか。録って出し、ということもあり、身体表現としての『うた』を強く感じさせる名作。

日のCD。

MENTANPIN

MENTANPIN

 

めんたんぴん『MENTANPIN 1st』

日本のバンドによるアルバム。1976年発表。日本の、『北陸のグレイトフル・デッド』と異名を取る(当時)屈指のツアー・バンドによるデビュー・アルバム。アメリカのロックを消化するにあたり『日本特有の』泥臭さとサイケデリックとはどういうものか、という問いに対するひとつの解答がここにある。骨の太い演奏ととぼけたユーモア、ギターのフレーズに代表されるセンス、といったものがどれも一級品であり、いかにも70年代当時のロック、的でありながらもニュー・ロックとは一線を画した魅力がある。デッド的、というからにはおそらく、本来の魅力はライブにあるのだろうが、それでもガツンとロックの楽しさ、凄みを教えてくれる強烈な作品だ。初期作は再販され入手も容易であることだし、お薦めだ。

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日のCDその2。

ALICE ~SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE~<初回仕様盤> (2枚組)

ALICE ~SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE~<初回仕様盤> (2枚組)

 

『ALICE -SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE-』(初回仕様盤)

TVアニメ『覆面系ノイズ』の劇中歌をまとめたCDと、ライブ・イベントからの録音を収めた初回盤ボーナスディスクを収めたアルバム。2017年発表。近年、オタク業界でその才能を遺憾なく発揮しているNARASAKIだが、『アイカツ!』提供曲を始めとしてシンセ・ポップやテクノ的なアプローチが多く、単純にCOALTAR OF THE DEEPERS『Come Over to The Deepend』や特撮『爆誕』を好んでいる身としてはもどかしい思いがあったし、Billyに対しても、良くも悪くもアニソンらしい楽曲を書く人、ぐらいの認識しかなかったのだが、今作はとても良かった。NARASAKIが手掛けるin NO hurry to shoutもBillyのペンによるSILENT BLACK KITTYも、アニソンで近年増えつつある(気がする)、ガッツリとしたギターロック。前者はCOTDの初期を思い出さざるを得ないギターのフレージングが燃えるし、後者は凛として時雨のオマージュをうまく織り込みつつ、ポップな楽曲に仕上がっている。そして何より、ライブ・テイクを8曲収めたボーナス・ディスクが素晴らしい。ザラッとした、潰れ気味の録音で性急に鳴らされる演奏と、『キレた』早見沙織高垣彩陽の両名による迫真の歌唱。生で弾いているNARASAKIのギターが堪能できるのも嬉しいし、あくまで特典的な音源とはいえ、初回のみだというのが勿体無い。今作に関してはこちらが本編だと言って良いくらいのド迫力なので、関係者の誰か、もしくは作品絡みのファンは全員初回盤を入手してみていただきたい。強くお薦め。

はてブロが明けたら

い。

子書籍でハヤカワSFがセールをしていたため、まとめ買いする。一時期ハマって少し読んだものの、いまはあまり読まなくなってしまったため、この機会に復帰したいな、と思う。とはいえ、一番最初に手を付けた『ハヤカワ文庫SF総解説2000』だけで満腹になってしまいそうであり、危ない。 

いでに長谷敏司『戦略拠点32098 楽園』の電子書籍版が安かったので買い直す。随分昔に読んだ頃は、長谷敏司がここまで取り沙汰される作家になるとは思わなかった。長いこと、幻の作品と化していたことだし。いまは『円環少女』の合本版もkindleでセールをしていることだし(500円!)『BEATLESS』アニメ化に向けて波が来ているようだ。趣深い。

日のCD。

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浅川マキ『スキャンダル 京大西部講堂1982』

日本の歌手による1982年のライブをCD化したもの。2011年発表。こんなCDが出ていたとは、そしていまでも手に入るとは知らなかった。一般的に「かもめ」、「夜が明けたら」といった初期のイメージが強いが(追悼の際、そればかりでうんざりしたくらい)80年台初頭のマキさんはノー・ウェイブなポスト・パンク色が強く、これもまた非常に格好良い。まずはアルバム『CAT NAP』でその完成度に触れてみてほしい、と思うのだが、今作はその収録手前にあたる公演を録音したもの。2枚組ではあるが47分程度という長さこそ少し驚くが(なぜ分けたのか)、ジャズにしても生々しい録音によって当時の浅川マキ、の壮絶さをとらえている。フリーキーなホーンやギターのトーン、スウィングするドラム、ベースはエレキと『82年のジャズ』を知るきっかけとしても良いのではないだろうか。現在、おそらく唯一であろう公式の映像が収録されたDVD『幻の男たち』も1984年の映像だったが、当時の浅川マキ、というのはマテリアルが残っている割に評価されていないように思う。全ディスコグラフィ、というか生き様、を通してすばらしい浅川マキというアーティストだが、中でもこの時期はロック・ファンにも取っ付きやすいのではないかと思う。お薦めだ。

通販はこちらから。

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Hateblo Is A Minestrone

週のお題「芸術の秋」ということで書いてみる。とはいえ、秋だから何かをする、というのでもなく創作はしているし、そもそも僕が住んでいる地域では秋、というような気候はすぐに過ぎ去ってしまい、もう冬だ。あっという間に新年を迎える前に、書きかけの原稿、連載2本(片方は新、もう片方は再開)の準備をとっととしなければ。

海道COMITIA7に参加してきた。以下簡単に旅行記的なものを。

前日から札幌へ。運悪く友人がつかまらなかったため、ひとりでレコード店を回る。とはいえ、いまは棚にLPを増やせる余裕もあまりないし、取り回しの点からCDを買おうと思っていたのだが、いまはアナログ全盛であり、本当に文字通りの『レコード屋』ばかりでCDはおまけの棚、といった様子。いつかはCDも、いまのアナログのようになるのだろうか、そうだといいなと思いつつ、3枚ほど買い、4丁目のTSUTAYAでCDを30枚ほど借りた。今度は7インチでも探しに来ようかと思う。

当日。

後からサークル名の誤字に気づき赤面。ともあれ、友人や友人の友人を訪ねたり訪ねていただいたり、一般参加の方とのトークに花が咲いたりととても楽しいイベント参加となった。少しずつ北海道COMITIA内でのつながりも出来てきたし、続けてみるものだな、とつくづく思う。ありがとうございました。

イベント後は友人のM本君とお茶しながら音楽談義。最近すっかりハマっている札幌のオルタナ・シーンからアイドル、ヴィジュアル系などさまざまなジャンルに話が飛び、とても楽しい時間を過ごした。ダブってしまったCDを譲ってくれる、ということで、ゴス・ヴィジュアル系を中心にいろいろいただいた。もらうばかりでは申し訳ないので手元にあったクリームパンを渡す。いつも見かける度に買ってしまうスカパラの『FULL-TENSION BEATERS』を今度渡そうと決意する。先日三枚目の同アルバムが手元からうちのギターB氏に渡っていったばかりだが。

参加したイベント、旅行のなかでも特別に楽しいものになった。新刊に関しては通販やダウンロード販売も始まっているので、来られなかったという方もチェックしてみて欲しい。よろしくお願いします。

survivalsickness.booth.pm

日のアルバム。

Witchy Feelin'

Witchy Feelin'

 

Savoy Brown『Witchy Feelin'』

イギリスのバンドによる44枚目(おそらく)のアルバム。2017年発表。これは凄い。どう凄いかはまず、画像を見てもらえば一発でわかるのではないだろうか。結成50年を超える(ストーンズと同世代!)バンドがこのデス・メタルもかくやというジャケで2017年に新譜を出している。それだけでも僕としては尊敬してしまうのだが、サウンド面もなかなか。確かに、この壮絶なジャケに対して、音そのものは最早定番を過ぎて化石に近づきつつあるブルース・ロックなのだが、現代的な音像となるほど英国、というセンスは2017年の新譜として通用するし、何周もリバイバルを経た結果、『現代のブルース』としてクールなもの、に仕上がっているのではないだろうか。単純に、ロックのカッコ良さ、のスタンダードであろうし、半世紀を生きるロックの、ブルースの無冠の帝王が今なお存在感をもって新譜を出し、現役のバンドとして若手と渡り合っている。それが純粋にサウンドによるもの、とは言い切れないのかもしれないが、感動してしまった。お薦め。

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HATEBLO RELAX

広Restにてtoilet Presents SUPER RELAXというライブを観てきた。計9バンドにDJも2人入って、メンツ、内容ともに帯広最大のフェス、と言って良い内容だったと思う(翌日にはメンツを変えて札幌でもやったのだが、そちらは未参加)。

開場から開演まではドリンクが安い、ということで調子に乗って飲む。開演前にして足元がふらつくというダメさに不安を覚えつつも、今回楽しみにしていたTHE SENSATIONSの物販へ。ヴォーカル氏がとても良い方でほっこりする。DJのおしゃれな音楽の中、知り合い連中に挨拶したりしつつ、開演。例によって以下は簡単な感想群。

THE WORLD PEACE。とてもまっすぐなエモ・バンドだった。eastern youthフラワーカンパニーズといった、(誤解を恐れないのなら)バンドで演奏するフォークソング、的なものを感じさせた。仕事の都合でライブができずにもどかしい思いをしていたらしく、感極まっていたものもあり、それがより演奏に説得力を与えていた、ように思う。

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REAL SHOCKS MATTER。久しぶりに観たら専任のギターを加え4人編成になっていた。今回観るまではこのまま大きく音楽性が変わることはないかと思っていたのだが、新加入のギタリストとの化学反応が期待できるというか、これから凄いことになりそうだという予感をさせる、良いステージングだった。

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NOT WONK。目当てのひとつというか、最近あまりにも騒がれているし周りも絶賛しかしないので、どれだけ凄いのか確かめてみたいというのがあった。結論から言うと、あまり伝わらなかったというか、面白くなりそうなところで終わってしまった。かなり人懐こい音を出す、懐の広いバンドだということはわかったので、もう一度観てみたいという気にはなった。

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THE FULL TEENZ。なんだこのバンド名、と思って期待していなかったのだが、思い切り裏切られてしまった。最高。笑顔で奏でられるグッド・メロディと甘酸っぱい歌詞にすっかり虜になってしまった。ソングライティングが素晴らしいのも勿論だし、ライブ・バンドとしても文句なしの勢いがあった。現在進行形のパワーポップとして、お薦めしたい注目のバンドだ。EPとアルバムのカセットを物販で購入。

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the hatch。相変わらず狂ったバンドだ。そこそこの数音楽を聴いているとそう気軽に変態だのなんだの言えなくなると思うのだが、このバンドに関しては文句なし。人類から半歩はみ出したようなカッコ良さに夢中になって観た。以前、KONCOSのTA-1氏が『北国の寒さに狂った電化マイルス』といったような表現をしていたのだが、この、言葉にしづらいバンドを表現するにあたりかなりいい表現だと思う。物販でダウンロードコード2曲入りのPHOTO ZINEを購入。

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A Quiet Evening。the hatchの後、という非常にやり辛そうな手番ながら、相変わらずの安定した演奏と突き抜けた歌心でかっ飛ばす、すばらしいアクトだった。MCも泣かせるものだったが、帯広が誇る、誇れるバンドだな、と思い胸が熱くなる。この日の最エモ、だろう。

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KONCOS。もっとなんというか、朗らかなバンドだという印象があったのだが、陽性が突き抜けて狂気になったようなパンク・バンドだった。曲のポップさ、『みんなのうた』ぶりに震える。後半ではTHE FULL TEENZのメンバーがサプライズでギターを弾いたり、The Zombiesのカバーをしたりという一幕もありつつ、ハイテンションにかっ飛ばして終了。楽しかったのだが、長丁場で少しばかりグロッキーに。

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THE SENSATIONS。バンドとしてだけではなく、人脈、レーベル(I HATE SMOKE RECORDS)としても重要な存在だ。音楽的には、Hi-STANDARDRANCID化したような、SKAやロカビリーの要素の強いメロディック・パンク。あまりのノセ上手ぶりに、くたくたになるまで踊らされてしまった。MCでは「飯屋で例えると、チェーン店なんてひとつもない、化学調味料を使ってるような店もひとつもない、食べログにも載ってない、でもみんなウマい」といったようなことを言っており、周辺、独特のシーンについて面白い言及だなと納得。

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toilet。やはりなんだかんだで何度も観ているのだが、観る度に面白くなっていく、いいバンドだ。予測不能ぶりには拍車がかかり、どんどんポップさだけは増していく不思議さがこのバンドの魅力だろう。時間が押しているからか少しばかりシンプルなステージングではあったが、楽しかった。

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途中、DJが悪ノリして酔客とともにJ-POPのスタンダードを合唱しだしたり、そういったところも含め、最初から最後まで本当に楽しいイベントだった。出演者の全員にお礼を言って回りたいぐらいだ。翌日の札幌にも行けた人が本当に羨ましいし、そちらも最高だったのだろう。地元帯広が誇る、最高のフェス、だった。今から次回が楽しみだ。

はてブロキセキ

11/5、北海道COMITIA7の新刊その2。

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Suvival Sickness Demo Tracks Vol.01

01.括弧仮
02.ロックフェス
03.ブギ・ウギ・ピアノを弾く女

音楽と百合と殺伐、をテーマに思いのまま書いた掌編が3作。
よろしくお願いします。

NHK-BSプレミアムにて放送されていた『東京JAZZ 2017』第三夜を観る。川口千里 Triangleはフュージョンリバイバル的でありながらきちんと現代の音を伝えるものだったし、『エスビョルン・スヴェンソンの見た夢の向こう側』とでも言うべきGoGo Penguinは未来を感じさせたし、あとやはりOMSBが客演した山下洋輔の「寿限無2017」が圧巻。ムラがあると感じる東京JAZZの特番なのだが、ここまで良い回もそうないのではないだろうか。再放送があればぜひ。

DLsite.comでやっているえろげのセールコーナー、

思わず買い直しそうになってしまった。『Forest』は英国児童文学、『霞外籠逗留記』は泉鏡花を始めとした日本近代文学ファンに特に勧めたい。11/8までとのこと。

崎愛生、結婚。単純にめでたいな、と思う。これからも変わらず僕らのロックスター愛生ちゃん、であってほしい。祝福あれ。

日のアルバム。

Third Planet

Third Planet

 

スフィア『Third Planet』

日本のアイドル声優ユニットによる3枚目のアルバム。2012年発表。豊崎愛生のベスト盤と迷ったのだが、おそらく自分の中で一番聴いた豊崎愛生関係のアルバムだと思うので。というわけで本作だが、おそらくスフィアのアルバムで一番、ストレートにパンチのある作品、だろう。パンキッシュなオープナー「LET・ME・DO!!」に始まり、nano.RIPEのヴォーカルが作詞した「Hazy」のようなオルタナ・バラードを挟みつつもクローザーの「GO AHEAD!!」まで、基本的に景気よくかっ飛ばす楽曲群が心地よい。そして歌詞の内容はというと『スフィアと聴いているみんなで高め合えたら宇宙の果てまでも行けるよ』みたいな、METALLICA「Battery」ばりの内容が中心になっており、相変わらず体育会系だな、と思わされるそんな中で、リスナーにそっと寄り添うようなエレポップ「Feathering me, Y/N?」の歌声がより沁みる。全体的に、わかりやすい恋の歌、というのが見当たらない分、広く友情や自己鍛錬を歌ったものが多いのだが、それでもどこか暑苦しくなりきらないというか、風通しの良さが魅力だ。全12曲54分弱、詰め込みがちなオタク音楽業界に於いて適切な曲配置とスピード感、コンセプトを保てた良作なのではないだろうか。声優音楽に興味はあるけど脂っこいのはちょっと、みたいな人にもお勧め。あとこの時期にやっていたスフィア主演のTVアニメ『夏色キセキ』も隠れた名作なので全員観るように。