虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

ロロナのはてブロ

PS Vita用ソフト『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』スペシャルコレクションボックスGS最強コンボセットが届く。せっかくだからと一番高いやつを注文してみたが、えらいことになった。

ゲーム本編はどうしてもPS4の作品を無理矢理Vitaで動かしているような重さがあるものの、決してつまらなくはない。せめてPS3でプレイしたかった、と思ってしまうのだが,そこは仕方ない。

幌SOUND CRUEにて4/8に行われる『Discharming Man水玉さがし+DON KARNAGE+DOIMOI』を観に行く予定。DOIMOIの仕上がりが良い感じらしい、というのと(もしかしたら新曲も?)他の面子も気になるばかりで最高のイベントの予感がある。特にDOIMOIはこの機会を逃すと滅多に北海道に来ないと思われるので、全道民総出で迎えたい。

日のアルバム。

Dialectic And Apocalypse

Dialectic And Apocalypse

 

DOIMOI『Dialectic And Apocalypse』

日本のバンドによる2ndアルバム。2009年発表。というわけで来札前に振り返りたい。1stの感想はこちら。DOIMOIは『自称カリフォルニア発名古屋永住系ナード・メタル・バンド』という、エモと、グランジを取り込みつつ足場はメタル、といった不思議なバンドだ。とはいえ、そういったルーツの不思議さに反してというか、出音は非常にまっすぐな、『ロックバンド』や『ロック』というジャンルのど真ん中ではないか、と思う。様々な文脈が交差する真ん中で、ただ良い曲、良い声、格好良さ、を届けてくれるバンドだ。これまでにリリースされている3枚のアルバムはどれも名盤だが、個人的にはこの2ndを特に推したい。次作でMVが作られた「円群」も名曲だったが、「小鳥」や「カレンダー」といったザッツKing's Xサウンドな楽曲がとにかく泣ける。Bruce Dickinson『Skunkworks』を彷彿とさせる「エクソダス」や次作でリメイクされた「オリンピック」もこちらのバージョンが好きだったりする。とにかく、こちらが一歩引いてしまうくらい真っ直ぐなヘヴィネス、エモーショナルの貫きがいっそ心地よいアルバムであり、名盤であるからしてもっと聴かれて然るべきであり、来札は全道民で迎えたい。

Red Hateblo Day

日に引き続き帯広MEGA STONEにてA Quiet Evening Presents "Red Letter Day vol.7"を観る。例によって以下簡単なレポート。

REAL SHOKS MATTER。この日も一番手はこのバンド。ハコの出音がだいぶワルい感じになっていて良かった、というのと、MCがふるっていたためかなり好印象。地元で愛されているバンドだな、というのを実感する。

evios。詳しくないのだが初期envy的?なポスト・ハードコア。こちらも出音が凶悪で、今日はそういうイベントか、という実感を得る。正直、ポスト・ハードコア・マナーみたいなものからあまり外れるようなものではなかったものの、単純にカッコ良かった。

メリープ。二昔くらい前のロキノン系ギターロック、という感じで非常に懐かしかった。まだまだこれから、だと思うので頑張ってほしい。

anthology three chord。極東最前線系、特にbloodthirthty butchersからの影響大ながら、リズム感などがアップデートされた印象のバンド。これぞ北海道、といった歌心に胸が熱くなる。Dinosaur.JrのTシャツを着ているギター氏の暴れ方がこれまでのバンドとはまた違ったカタルシス大なもので興奮させられた。

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TURNING CENTER。親切なリフと馬力で押す、メロディック寄りのエモ。渋好みかな、とは思うものの、非常に格好良かった。bandcampでデモ音源が投げ銭(Name Your Price)でダウンロードできるとのこと。

A Quiet Evening。なんだかんだ観るのは三度目くらいになると思うが、本日堂々の主役、といった存在感が流石だった。あらためて表現のぶれなさ、声の良さなどに感銘を受ける。

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前日に比べると収穫、という感じではなかったものの、楽しい、良い時間を過ごせた。やはりライブを観るのは楽しいし、それが良いバンドであるなら尚更だ。久しぶりの充実した連休であったことよ。

Hateblo Will Be Worse

広RESTにて "Tommorow Will Be Worse vol.06"を観る。開演17:30、終演23:00超と長丁場だったが楽しめた。以下簡単に(といっても出演数の関係で長くなるが)レポート。

REAL SHOCKS MATTER。相変わらず少し苦手なバンドだ。ちょいハードめなメロコア、といった感じで、いまひとつノり方がわからない、というか。しかしGt./Vo.の人柄の良さがなんともほっこりするため、いいバンドなのだろうとは思う。

Two layers of paint。こちらも基本的にはメロコアなのだが、サーカス的なクルクル感(?)のようなものが楽しかった。勢いに乗って楽しそうに弾くベーシストがダニエル・ジョンストンTを着ていたため、「Tシャツ最高スね」と声をかけ、音源を買い求める。SUB POPの話などで盛り上がる。オタクはいつもこうだ。

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FAAFAAZ。神戸から来たシークレット枠。MOTORHEADの血筋も感じるハードコア・パンク。とても格好良かったのだが、3ピースのパンク・バンドばかりを聴いてきて若干の胸焼け。

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MAPPY。事故なのか平常運転なのか、あれが普段だったとしたら凄すぎる……。ポーズとしての狂気、みたいなものはロックを聴いていれば比較的遭遇すると思うのだが、このバンドに関しては本気で薄ら寒くなった。音源は普通なのだけども……。

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chikyunokiki。今回の目当て。ROTH BART BARONと来帯した際はとにかく衝撃を受けたばかりだったが、今回は冷静に観られた。本当に凄い。特にドラムが声を失うぐらい上手いのはやはりJTNC以降、ceroSuchmosあたりと同時代であることを感じさせつつ、今回は特にテクノを感じさせるアゲ方をしてきた。「Select Section」、新曲2曲、「Shiny Shiny 2&3」と短めのセットだったが今後に期待できるものだったし、何よりも久しぶりに生で観ることができただけで嬉しい。できるだけ早くフルセットをしっかりと観たい。いくらでも大きくなってほしい、本当にいいバンドだ。

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INQ.。1DJ1MCのヒップホップ・ユニット。良くも悪くも、と言ってしまうのはいささか気が引けるが、とにかく真っ直ぐさが現れた誠実なステージングだった。再び人柄にほっこりする。

the hatch。今回の収穫。Gt./Ba./Dr.、と真ん中に鎮座したトロンボーンが開演前から期待を煽る。おそらく影響を受けているということはなさそうなのだが、クルクルとパンク風に軽くなったCOWSみたいだ、などということを考えてしまった。カオティック・コアを脱臼させるかのごとく鳴り響くトロンボーンのまぬけ格好良いこと。最高すぎて思わず音源を買い求めてしまった(7曲入りのダウンロードコード付きガム!)。

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名前が聞き取れなかったのだが、飛び入りの青春エモといった感じのバンドが数曲演奏。ノーコメント。

toilet。先日も観た、というのもあり衝撃は薄れたのだがやはりその表現の真摯さ、特異さは地元が誇るもの、といった風格があり格好良いものだ。Gt.にして今回の主催であるキム氏が感極まった様子で企画の盛り上がりを感謝していたが、確かに昔と比べても豊かでユニーク、単純に面白いシーンになってきたと思う。

 

と、計9バンドも出たため流石に多く、ショウケース的な観方になってしまったのは仕方がないか。通して良かったと思うが、特にthe hatchに関しては今度もっとしっかりと観たいと思わされた。次回もできれば参戦したい。

はてブロの恩返し

度手放していた瀬口たかひろオヤマ!菊之助』を買い戻す。一度手放した理由もなんとなく思い当たらなくもないのだが、それにしてもずっと後悔していたため。全25巻、新書サイズとはいえかなりかさばる。本当は、届くまでに本棚を片付けたいと思っていたのだが。

田メルつながりということで、既に予約済みの『BLUE REFLECTION』が届くまで『トトリのアトリエ』に手をつけたのだがめっぽう面白い。『エリーのアトリエ』で時間が止まっていた人間としてはその進化ぶりにカルチャーショックを通り越して浦島太郎だ。こんなにも快適、かつプレイしやすい難易度になっていたとは。トトリの声優が名塚佳織だというのも含め、かなりお気に入りの作品になりそう、なのは良いのだが、ブルリフがそっちのけになってしまないか、少し心配だ。

局クリアしていなかったな、と思いライアーソフト『Forest』を再インストールする。『月刊メガストア 2014.01』に収録されていたものだ。いまプレイしても古くさくない、という感じではないが、どちらかと言うと圧倒的なオリジナリティ、オンリーワン性で迫ってくるためあまり気にならずにプレイできる(UI周りはしょうがないが)。しかし、意味のわからないゲームだ。褒めている。雰囲気だけ、と言い切るにはあまりにも纏うものが不穏というか、力強すぎる。あらためて、きちんと最後まで見届けたい。

ワイトデー。諸事情により現在キッチンが占有できないため、柳月や六花亭の菓子を贈ったのだが、本当は久しぶりに、きちんとした菓子を作りたかったなあという思いがある。リベンジしたい。

日のCD。

BOB

BOB

 

KILLING TIME『BOB+5』

日本のバンドによる1986年のデビュー・シングルが2005年にCD化する際にボーナス・トラックを加えたもの。悲願の、という気持ちだ。ついにKILLING TIMEのボックス・セットが出る、再発の際に買い逃していた今作や、さらには未発表のライブ音源つき、ときた。KILLING TIMEというのはちょっと困ったバンドというか、入手も難しく、音楽性も説明しづらく(フュージョンのようでも、プログレのようでも、ブラジル音楽のようでもあり、そのどれでもない)、とにかく『ヘン』で『ポップ』で『カッコイイ』、不思議そのものと言っていい存在だ。セッション・ミュージシャンの本気の遊び、にしては少しばかり壮絶に過ぎるというか、どこか偏執さえ感じるミュージシャン・シップ100%の音楽、斜め向こうのユーモアなど、本当に掴ませない。正直、どの音源でも手に入るのならば一度聴いて衝撃を受けていただきたいのだが、今回『BOB』を紹介したのは単純にこれまで持っていなかったから、というのと、表題曲が(いちおう)代表曲ということになっているようなので。「BOB」はベスト盤には前半部のみが収録されており、初めて聴いた後半部の圧倒的な格好良さに(思い入れもあり)すっかり陶酔してしまった。普段であれば(少なくとも中古で)入手しやすい価格帯のお薦めできるCD、というのを紹介しているのだが、今回に関してはプレミア価格の商品で申し訳なく思う。とはいえ、KILLING TIMEの遺した音源の殆どは前述のとおり今回『ULTIMATE KILLING TIME』という、ボックス・セットとしては安価なものにまとまったというのもあるし、今回の件で昔の盤が値崩れするのであればそちらをあたってみるのもいいだろう。とにかく、あまりにも突き抜けた音楽であり、これがバンド名の通り暇つぶしだというのなら究極のそれ、だろう。この機会にきちんと再評価されることを望む。

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豆腐はてブロ

週のお題「カラオケの十八番」ということで書いてみる。歌うのは好きなのだがもともとあまり上手くないので、モノマネなどをして場を濁しがちなのだが、ガチで歌うとなるとなんだろう、サニーデイ・サービス「雨の土曜日」など若干しゃらくさいレパートリィかな、と思う。

回のお題「卒業」ということだが、橋本奈々未さんの乃木坂46卒業&芸能界引退、以外に何の話ができようか。つらい。

生日プレゼントとしていただいた『戦国コレクション』北米版DVD-BOXの中からまずは八話を観る。オムニバスながら通して好きな作品なのだが、特にこの話は僕にとって特別というか、あまりにも衝撃的だった。視る者/視られる者、について衒学と寓話で語る25分。あとは18話も好きなのだが、あまりに悲しい話なので観るのには気合いが要りそうだ。

ラマ『豆腐プロレス』を最新6話まで観る。所謂?AKBもののドラマだが、相変わらず百合厨としての見所も多く、また単純にスポコン/格闘技ものとしてよく出来ている、と思う。ハリウッド珠理奈が雄叫びを上げるシーンで思わず泣いてしまった。格好良すぎる。

Steam版『シャドウバース』に手を出してみる。面白い、のだが勝てない。最早M:tGで鳴らした過去もどこへやら、と言いつつ元々強くはないのであった。

くつかの要因が重なり、カクヨムでの連載を凍結した。主な理由としては新人賞への応募に専念したい、というもの。同人は動かすつもりでいる(既に次回の北海道COMITIAの予定がある)ものの、ネットでの活動はしばらくおとなしくなりそうだ。

日のCD。

イメージ

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Phil Woods, Michel Legrand and Orchestra『Images』

アメリカのサックス奏者とフランスの楽団による共演盤。1975年発表。こちらもほぼジャケ買いなのだが、フィル・ウッズミシェル・ルグラン両者ともわりと好きだというのもある。基本的な内容としてはいかにもフランス、パリといった感のゴージャスなビッグ・バンドの上でアルト・サックスが自由自在かつメロウに歌うというもの。かなりイージーリスニング色が強く、あまりスリリングさだとか深みといったものを求めてはいけないような気がするが、質は高い。そして何よりラストに配されている表題曲。両者、楽団すべてがミュージシャン・シップ、ジャズメンとしての矜持を炸裂させたかのような14分にわたる大曲が展開されており、壮絶。この1曲のために買っても良い、とまで言い切ってしまおう。フィル・ウッズにはどうしてもヨーロピアン・リズム・マシーンと組んだ時のような苛烈さを求めてしまいがちだが、今作、特に表題曲で見せるしなやかさもすばらしいものだ。どちらかといえばミシェル・ルグランのファン向けではあると思うが、ひとつの(BGMにおさまらない)グッド・ミュージックとしてお薦めだ。

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はてブロねだり

2/19で32歳になった。祝いの品はこちらから。よろしくお願いします。

生日当日は『スパイス・ガーデン』でランチのポーク・カレーを食べ、六花亭本店喫茶室にて誕生日サービス(飲み物とケーキが一品ずつ無料)を受けたあとはひたすら手元のCDをリッピングしていた。暇つぶしに駿河屋のセールを覗く、という癖を改めなければいつかCDだけで家が建ってしまうことになる。

本奈々未、卒業。巷で言われているようなことではあるが、僕もまだサヨナラに強くなることができないでいる。しかし、おめでとうございます。お互いに、良い未来を。

週のお題「何して遊んだ?」ということで書いてみる。子供の頃からインドア一辺倒……というわけではなく、家の周辺を駆け回って遊んだりしていた。今となっては危ないな、と思ったりするものの、屋根から落ちた氷の上を歩き回ったり(アクションゲームみたいで楽しかった)、バドミントンをしても筋肉痛にならなかった頃の話。

日のCD。

Dancing on the Water

Dancing on the Water

 

Bob James『Dancing On The Water』

アメリカのピアニストによるアルバム。2001年発表。名前ぐらいしかまともに知らず、ほぼジャケ買いしてみたのだがとても良かった。ソロ・ピアノをベースに曲によってサックス/ギター/ベースのささやかな客演、そして松居慶子とのピアノ連弾が収められているのだが、これが完全にAsturiasを想起させるもの。バンドのピアニストである川越氏ぽい、という話のみならず、Asturiasのレパートリーをピアノ・アレンジしたかのような印象がある。勿論ジャズ・ピアノではあるし編成も全然違うのだが、スムースでありながら俗っぽくならない高揚感があるところなんか似ている、と思う。単純に、生活のBGM的に消費するもよし、じっくり聴いて浸るもよしの優れた作品集。お薦め。

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はてブロメイト

ちらでの告知が遅れてしまったが、カクヨムにて連載『リビングデッド・ユースカルチャー』が現在第二回まで配信中。肩の力を抜きながらも己れのルーツと真っ直ぐに向き合った創作、にしたい。よろしくお願いします。

kakuyomu.jp

ックカフェ『岡書』、にて時間をつぶす(キルタイム)。ドトールのコーヒーとガナッシュを堪能しながらハーラン・エリスン『死の鳥』収録の名短編「プリティ・マギー・マネー・アイズ」や手島史詞の新刊(COMTAとのタッグ!)やレコ・コレ80年代クリムゾン特集などを読んで過ごす。ひとと待ち合わせをしていたのだが、この感じであれば何時間でも居られるな、と思ってしまった(店側としてはあまり良いものではないのだろうが)。休祝日の神経を逆なでる演奏会さえ無ければ本当に良い場所だ。

このところカレーづいている。『奥芝商店』のスープカレーを食す。感動。これまでスープカレーはSAMAが一番かと思っていたのだが、勝るとも劣らない(価格帯も概ね同じ)。調べてみると様々な土地に店舗がある『定番』のようだ。どちらもお薦め。他にもスリランカ料理『スパイス・ガーデン』にて初めてスリランカ・カレーを食し、その辛さとスパイスの妙味に痺れたり、豚丼以上に帯広民のソウル・フードたる『インデアン』にてカツカレーの中辛を食べたりも。なんだかんだでこれが一番落ち着く、というのは土地に根を張ってしまった証拠か。

日のCD。

ナゴミ・ハイツ

ナゴミ・ハイツ

 

V.A.『753812 ナゴミハイツ』

日本のコンピレーション。2015年発表。名古屋インディ・シーンを『宅録』というテーマで切り取ったもの、ということだがとても良かった。名古屋といえば小鳥美術館からDOIMOIまで様々なアーティストが居るわけだが、というかこの盤に関しても目的はDOIMOI杉山氏がやっているログメンが主目的だったのだが、収録曲「ステイルメイト」はなるほど素晴らしく、またアルバム中随一のねじれた楽曲で、単体での音源が楽しみになる出来だった。通して聴いてみてもおよそ真っ当、だとか普通、といったものから距離を置いたり、俯瞰で眺めたりしつつ、『いい曲』であることから逃げない作品しかなく、見事なコンピレーションであるとともに名古屋のインディ・シーンというものの恐ろしさを垣間見た気分だ。これは(DOIMOIではないが)名古屋に永住したくもなる。程よい脱力はまさに生活のBGM、しかし刺激的であることは忘れない名コンピ。値段、コスパ的にもお薦め。

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