虚空の黙祷者

クローカ/黒岡衛星の日記帳

はてブロラビリンス

週のお題「冬の寒さ対策」ということだが、一定のラインを越えてしまうとそんなものはない、ような気がする。せいぜい外出時にネックウォーマーを愛用している、ぐらいだろうか。

しぶりにアニメを観たくなったので『亜人ちゃんは語りたい』、『スクールガールストライカーズ』などを楽しく観ている。Amazonプライム(結局入り直した)が便利だ。

空文庫が楽しい。無料であるし、過去の名作に触れる良い機会だ。

広RESTにてtomorrow will be worse Vol.5というライブイベントを観に行く。全4バンドと個人的にちょうど良い尺で楽しめた。以下簡単に感想。

・Afrocentric551。初見。ギターレス(Dr./Ba./Key./Vo.)でポスト・フィシュマンズな音を鳴らすバンド。地元のバンドでここまで本格的にダブ・ポップが聴けるとは思わなかった。ドラムが替わったばかりということで少しばかり固く感じたが許容範囲内というか、それすらもライブのダイナミズムとして楽しめた。鍵盤の女の子がかわいい。

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・A Quiet Evening

二度目。相変わらず鉄壁のバンド・アンサンブルでUSスタイルのエモを聴かせるいいバンドだ。今回は新曲で日本語詞なども飛び出し、アニソンにすら接近するかというキャッチーさで素直にグッときた。何度でも観たいし、次の音源がひたすら楽しみなバンドだ。3月に自主企画があるらしく、楽しみにしたい。

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・Button Dawn

初見。フロム苫小牧。事前にPVで確認した際はもっとDOPING PANDAみたいなスタイルかと思っていたのだが、avengers in sci-fi的に弦をビヨビヨと鳴らすタイプのダンス・ロックだった。目新しくはないが迫力のアクトで、あまり好みではないながらもすっかりノセられてしまった。実力派だ。

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・toilet

二度目。あらためてきちんと観たが、相当に変なバンドだ。At Ihe Drive-InがDevoをカヴァしたものを80年代ジャパニーズ・アングラパンクに漬け込んだ結果、System of a Downに少し似た、という感じだろうか。よくわからないだろうが、僕にもよくわからない。とにかく強烈なカオティック・ハードコア・パンクだった。彼らも3月に自主企画があるらしく、まだ調整中のようだが気になる名前が挙がっていたため時間を空けておこうと決意。

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日のアルバム。

松井恵理子『にじようび。』

日本の女性声優による1stアルバム。2017年発表。良い。と、まず何よりも真っ先に言わなければならない、シンプルかつ真摯でクオリティの高い作品だ。こういった文句の出ようがない名盤を聴いてしまうと何も書けなくなってしまうというか、どんなことを書いても蛇足になってしまうのではないかと感じてしまう。特にラストを飾る本人作詞の「声」はもう、泣いてしまうかと思うぐらいに僕の理想が詰まった1曲だ。ただただ、名盤。

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空ははてブロ仕掛け

駿河屋から中古CDが大量に届き、リッピング作業に追われていた。一定数リッピングしてはCDの山を移動する作業はなんだか中古レコード屋にでもなったかのようで、奇妙な充足感があった。あまり浸ってしまうのもまずい、とは思うが。

作小説の執筆を始める。タイトルは『セラミックユースカルチャー』、僕なりのメフィスト系作家への敬意と再解釈を込めたもの、にしたい。カクヨムにて連載、予定。

SLG『もえくり2』にハマる。普段はSLGをやらないのだが(昔少しだけスパロボに触れたぐらいだろうか)今作はキャラが可愛いのと、アナログゲーム、もっと言うとTCG的な質感がかなり気に入っている。『モンスターコレクションTCG』にハマっていた頃を思い出す。要望としては対人戦がやってみたいな、と思うのだがいろいろ難しいのだろう。

日のCD。

Things Discovered 【初回限定盤】

Things Discovered 【初回限定盤】

 

People In The Box『Things Discovered』

日本のバンドによる10周年企画盤。2017年発表。ディスク1には新曲1曲、旧曲の新録を3曲、各メンバーのプロデュースによるセッション的な楽曲が各1曲で3曲、という計7曲。ディスク2はメンバーがセレクトした過去音源12曲をリマスターしたベスト盤となっている。全体的に、なぜこうなったのか、音源を聴くだけだと謎が多い。新曲、新録くらいまでは納得なのだが、各メンバーがプロデュースしたセッションは全体的にジャズ的な面白みはあるものの、バンドとして番外的なものだと言えるし、ベスト盤の選曲もバランスがいいとは決して言えない。しかし初回盤付属のインタビューを読むに、各メンバープロデュースによるライブの手応え、そしてバンドの歴史を一枚にまとめることへの抵抗感(というか、不可能だ)といったことが書かれており、ようやく納得がいった。確かに、『Ghost Apple』はひとつの作品として分解したくない、という気持ちも理解できるし、逆に『Bird Hotel』は(個人的にはすごく好きなのだが)メンバー各人に思うところのある作品のようで、入らなかったのも納得がいく(折角なら何か再録しても良かったとは思うが)。PVのある楽曲が代表曲だというのならYouTubeで観れば良いのだし(ほぼほぼ上がっている)、『メンバーによる発信であるからには偏っていた方が良い』という主張にも説得力がある。元々録音の悪いバンドだとは思っていなかったが、リマスターの効果がはっきり出ていたので(特に「気球」には驚いた)他の過去曲でも聴いてみたい、という思いこそ消えないが、充実の記念盤ではあると思う。ファン・アイテム色が強いが、ディスク2のベスト盤などはここから入っても良いか、という気もする。試みの新しさも含め、ユニークな作品。初回盤付属の全歌詞集については、もう少し装丁に凝って欲しかった気はするが。

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はてブロ、覚えていてくれ

くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

ストディスク2016。今回はジャンル分けなど特に気にせず16枚。

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助演はてブロ賞

年もお世話になりました。来年も黒岡衛星/クローカ、ならびにサークルSurvival Sickness Cityをよろしくお願いします。

週のお題「2017年にやりたいこと」ということで書いてみる。引き続き小説を書く、というのはあるのだが、ネタが浮かばないので早く何か降りてきてほしい。他にもラップの練習やトラックメイキングの勉強、ベースを弾けるようになりたいなど、言い出したらきりが無い。怠惰であることとどのように折り合いをつけていくべきか。

AbemaTVで中継していた欅坂46初のワンマンライブを観る。最高。2月に再放送があるようなので、観逃したひとはそちらを。日本でいま最もガイナ立ちの似合うアイドルだ(いかにもオタクっぽい紹介をしてみた)。

BD-BOX『SKE48 MV COLLECTION ~箱推しの中身~』が届いたため観る。最高。自分にとってなんだかんだでホームはSKE48なのだろうか、と考えたりする。好きなMVは沢山あるのだが、「Darkness」での松井珠理奈が格好良くて好きだ。

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日のCD。

土曜ドラマ24「徳山大五郎を誰が殺したか?」オリジナルサウンドトラック

土曜ドラマ24「徳山大五郎を誰が殺したか?」オリジナルサウンドトラック

 

スキャット後藤『土曜ドラマ24「徳山大五郎を誰が殺したか?」オリジナルサウンドトラック』

日本のコンポーザーによる連続ドラマのサウンドトラック。2016年発表。ドラマ本編はアイドル欅坂46主演による『死体をめぐるサスペンスフルなコメディ』という、よくわからなくも面白く、意義あるものだったのだがその劇伴も非常にインパクトが強い。基本はサスペンスドラマの優等生的なサウンド、なのだがそこにフリーキーなサックスや妙に暖かみのあるトロンボーンなどが絡み、打ち込みの中にもどこかNO WAVE的なユーモアを兼ね備えている。名前通りの(胡散臭い)スキャットや少女のコーラスなども効果的に配置され、とにかく楽しい一枚だ。サウンドだけを聴いて楽しめ、とはあまり言わないというか、やはりドラマ本編を観て欲しいと思うが(amazonプライムで配信中)、関連商品として、またNEW WAVE的な心を継承したサントラとして広く聴かれてほしい一作だ。

はてブロのカンガルー

題「私のブログ・ネット大賞2016」ということで、書いてみる。今年もSCSIDNIKUFESINさんの過去ログをよく読んだし、紹介されているCDもそこそこ聴けた。最近は更新頻度が落ちているのが残念だが、奈良まで氏のバンドであるDOIMOIを観に行き、本人に挨拶できた、というのは本当に嬉しかった。DOIMOIも好きなバンドで、僕の「カレンダー」という小説にタイトルと「小鳥」の歌詞をエピグラフとして引用させていただいたほどだ(PDF版のDL販売になってしまうが、ここここで読める)。

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あとはアイドル、というか欅坂46のブログもよく読んだ。すっかりアイドルオタクだな、と思いつつもまだ1年ぐらいなので、生まれたてのひよこみたいなオタク感というか、二次元に関しては物心ついてずっとオタクだったためあまりそういう、「自分はオタクとしてまだまだ」みたいな感覚は新鮮かもしれない。

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筆活動を11月までに終え(仕事納め、という表現がアマチュアにも当てはまるのかは知らないが)12月は遊ぶことにした。友人との忘年会や趣味の買い物納めなど、正月いっぱいぐらいまでは呆けている予定だ。

連して、久しぶりに『リサイクルブック』へと赴く。店名の通りの古書店ではあるがCDも取り扱っており、今後サエキけんぞう氏の近年の仕事なども取り扱う予定とのことで、『マッド・フレンチ・ジャパニーズ』などについてひとしきり盛り上がる。パステルズのシングル・コレクションを試聴したりしつつ、結局今回はCDを買わずエロ漫画を四冊ほど購入して店を後にした。帯広で最も文化的な施設はTSUTAYA西帯広店だと思っているが、その次ぐらいにお薦めしておきたい店だ。

日のCDその1。

極光 ?アット・ジ・エッジ・オブ・ザ・ワールド-

極光 ?アット・ジ・エッジ・オブ・ザ・ワールド-

 

Asturias『極光 -At the Edge of the World-』

日本のソロ・ユニットによる7枚目のアルバム。2016年発表。正直に、胸中を吐露してしまうならば「もういいのでは」と思っていた。アップ・トゥ・デイト的ではあったものの新しさを提示した『樹霊』、地続き、でありながらパーソナルな表現として成立していた『欠落』と来て、惰性になってしまうのでは、と思ってしまったからだ。そして、誤解を恐れずに言うのならば、その懸念は当たっている、ように思える。どこまでもクオリティは高く、しかし、今作が目指した特有の高み、のようなものは(少なくとも自分には)見つけられなかった。しかしだからと言って駄盤なのかというとまったくそういうことはなく、繰り返しになるが高いクオリティと、傑出したメロディ・センスが涙腺を強く刺激する。『プログレッシヴ・ロック』として新たな進化を見せた『樹霊』などに比べるとジャンル『プログレ』の名盤、となってしまったように思え、それは個人的には残念なのだが、きっとこの表現を愛する向きも居ると思うし、好みだろう、と片付けておきたい。どうしても今後の変化、を期待してしまうのだが。

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日のCDその2。

エスケイプ・フロム・リアリティ(Escape From Reality)

エスケイプ・フロム・リアリティ(Escape From Reality)

 

Stella Lee Jones『Escape from Reality』

日本のバンドによる2ndアルバム。2016年発表。上記と関連して、ということになるだろうか。とにかく、化け物じみたバンドだし、新譜が出たというそれだけで事件、だろう。クラシカル、ジャジー、ミニマルなテクニックの活かし方、混ぜ方の手本にして最先端を見せつけつつ、親しみやすい表現は決して安っぽくない『今様のフュージョン・ミュージック』として激賞されるべきだ。『プログレ』として評価される以上に『(バンド演奏として)先進的なもの』として聴かれるべきであり、前作の評価を繰り返すが『今、最もプログレッシヴなバンド(の、ひとつ)』なのは間違いない。前作のように入手しづらくなってしまう前に、聴いておきたい。

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『キュレーション・ミュージック』について

まにはポップ音楽史についてまじめに書いてみようと思う。他ジャンルから来られた方には申し訳ない気もするが、興味を持つきっかけにでもなってくれれば、もっと言うならば時間つぶしになれば幸いだ。

twitter松山晋也氏が発言していた『キュレーション・ミュージック』という言葉について、擁護してみるというか、解釈をしてみる。

時事ネタに寄ってうまいこと言ったらんかなという気概が滑っている、というのは理解できるのだが、だからといって言っていることが的外れだとは思わないし、そこに関しては松山晋也氏という批評家としてのキャラも関わってくるように思う。

この話題に触れる以上、どうしても話が大きくなってしまうのだが、『新しい音楽』として想定されるものは、既存のジャンルに対して『混ぜる』か『読み違える』か、だと思う。

そもそもロックンロール、というジャンルがロカビリーやR&B、カントリーといった多様な素地を吸い込んだジャンルであり、『ロック』の歴史はThe BeatlesThe Rolling Stonesの昔から『自分の良いと思ったものを体現する』という意味での『キュレーション・ミュージック』という側面がある。

一方、たとえばジャマイカでJazzを誤読、ないし読み替えたものがSKAになり、Reggaeへと発展していっただとか、ある種のパロディ/ディフォルメとしてのVenomを本気で読み込んでしまった北欧のBlack Metalだといった、辺境(と、敢えて言うが)に多いのが読み替えの新種発見だ。

松山晋也というひとはそもそもワールド・ミュージック寄りの人間、それも日本で有数のリスナー、のはずなので、思想が後者に寄る、というのは理解できるように思う。

なおかつ、80年代はMIDIによって拡張されていくTechno Pop~Technoや、サンプラーが活躍したHIP HOPといった『テクノロジーによる新たな音楽の発見』があったわけで、それらが一段落した90年代以降をより強い『再発見』ないし『リスペクト』の時代と見るのもそこまで間違っていないようには思う。

要は『サニーデイ・サービスが活躍したからネタ元であるはっぴいえんどが再発された』みたいな問題について、『悪くはないけど、面白くもない』という感想を抱くのがそこまで誤りか、という話であって、ここまで来ると好みなのではないかな、というのが僕の正直な感想だ。

また、『90年代以降の作品の多く』という主語の大きさについても、松山晋也ほど(病的に、とすら言って良いと思うぐらい)聴いている人間が発するからこそ説得力があるのであって、その点を批判できるほど我々は音楽を聴いているか?と考えたらNO、なのではないか。

繰り返しになるが、この発言は松山晋也という、日本有数のリスナーでもあるパーソナルを知らなければ批判しづらいものなのでそこはtwitterのインスタントさがあまり良い方向に作用していないな、という感じだ。


 ※あまりに『松山晋也は音楽を聴きまくっている』としか言っていないので一応追記しておくと、たとえば(ムックにまとまっている)『めかくしプレイ』などを読むと彼の知識量とその引き出し方についてが伝わるのではと思う。

ミュージック・マガジン増刊 めかくしプレイ
 

 

はてブロに虹が降りた

Spiral Lifeを好きになった。2000年頃、録画していた演劇集団キャラメルボックス『ALONE AGAIN』のラストに流れた『20th Century Flight』を聴い(観)て、少し経ってからのことだった。WitzというレーベルにはレーベルメイトとしてL⇔Rがいた、ということを知る。最初は、侮っていた。いかにも90年代の一発屋的なポップスだろう、と。とんでもなかった。一番売れたであろう『Let me Roll it!』には厭世観や怒りが詰まっていたし、初期のマニアックなポップの中にも確実に息づくロックの魂。いっぺんにファンになってしまった。黒沢健一、シンガーソングライターという人種の最高峰と言っていい、天才の早すぎる死を悼む。

稿。無事、太宰治賞へと送ることができた。達成感とともに自分へのご褒美という名の買い物が止まらない。駿河屋で中古CDを、ちょうど半額フェアの始まったDLsiteでインディのエロゲや淫語音声を買い込む。SKE48のビデオクリップ集も予約(時期的に自分へのクリスマス・プレゼントだろうか)。

Kindle Unlimitedで目に付いた江波光則『ボーパルバニー』を読む。スマートフォン電子書籍、とはどういった感じなのかと体験したかっただけなのだが、あまりに面白く一気に通読してしまった。あまりにアモラルで痛快な、最低で最高のオタク・ノワール。タイトルでわかるとおりの『ウィザードリィ』トリビュート・ノヴェルなのだが、こういった解釈があるか、と膝を打つ。元々は虚淵玄の知り合いで業界入りしたと聞いて納得。続編はきちんと買って読みたい。

日のCDその1。

Let me Roll it!

Let me Roll it!

 

L⇔R『Let me Roll it!』

日本のバンドによる8枚目のアルバム。1995年発表。世間では『セルアウトしてしまった一枚』としての評価が多く、特にファンには『そこまでの名盤ではない』と言われすぎな気がするが、そんなことはない。ヒット・シングルという枠を超え『時代を代表する』いくつかの楽曲を軸に展開される一大ポップ・サーカス。しかしその裏側には既に時代のポップとしての孤独/厭世観といったものが剥き出しになっており、ただのネアカ・ポップスにもとどまらない。苛立ちを隠さない中盤の「僕は電話をかけない」~「TALK SHOW」への流れ、そしてアルバムのラストを飾る「LIME LIGHT」はあまりに悲しい。ポップの頂点で描いた風景はあまりに哀しく、それでも美しい。どうか、永く聴かれ続ける名盤として残っていって欲しい。

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日のCDその2。

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Salle Gaveau『Strange Device』

日本のバンドによる2ndアルバム。2008年発表。なんとなく、ライブで聴いた曲も無いし、と後回しにしていた本作だが、やはりというか当然というか最高だった。『プログレッシヴ・ロック meets タンゴ』として試行錯誤感が強くもポップだった1st『Alloy』、或いは『ピアソラの観た夢の向こう側』を正しく体現する3rd『ラ・クンパルシータ』と比べると本作はカオスだ。ロックともタンゴとも言い切ることができず、無理矢理にジャンルを当てはめようとするならば『アヴァンギャルド・チェンバー・ミュージック』だとかそういった曖昧さになってしまう。鬼怒無月が微妙に関わりのあるR.I.O./レコメンと呼ばれるジャンルが最も近いかもしれない。複雑なコンポーズを内包して尚、プログレ/タンゴ由来のロマンチシズムを失っていないのは三枚ともに共通するところだ。最初の一枚、ということでは1stか3rdのどちらかを推すが、結局は揃えることになるのだろうからどこから入っても良い、とは思う。現代日本の至宝であり、新譜の予定がなく、ライブもあまり行われていない様子を見ると非常に残念だ。せめて広く聴かれることを望む。

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日のCDその3。

音

 

zabadak『音』

日本のアーティストによるソロユニットとなってから最初のアルバム。1994年発表。12/6は吉良知彦氏の誕生日ということで、少し遅いけれども触れておこうと思う。一曲目からパブリック・イメージとは違った(しかし定期的に顔を出すことになる)ニューウェーブ経由のギターロックが飛び出してきて面食らうが、後に定番となるスケールの大きなラブソング「星の約束」、『星の王子様』をモチーフにしたというミステリアスな「点灯夫」(僕がzabadakで最も愛する楽曲のひとつでもある)、Cara Jonesをフィーチュアした「fatal flaw」、吉良氏の洋楽(80's/ニューウェーブ)趣味が色濃く現れた「planet earth, I sing」と、前半部だけでも聴きどころが多い。比べると後半部はやや地味にも思えるが、むしろこちらがzabadak的に本領なのではという気がする良心的なうたばかりだ。と、どれだけ書こうともこの盤に関しては目玉である「14の音」について触れないわけにはいかないだろう。当時の周辺人脈を動員して歌われる、『音』を『歌う』ことについての根源的な問い。後に定番とする初期Mike Oldfield的大曲ながら、あくまでメドレーの伴奏に徹するトラック、個性的な歌手たちとユニークな一曲だ。『のれんわけ』後最初の一枚ということで吉良知彦というパーソナルが強く出た、zabadakのコアと言っても良いだろう作品(『かたみわけ』でも当時の録音物から参加特典が配られたという)。最初の一枚にとは言わないが(上と同じことを言ってしまった)、いつか聴いて、揃えてもらいたいと願う。

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